カテゴリー別アーカイブ: 動物

最も美しい蛾、サツマニシキ

Satsumanisiki マダラガ科の蛾では以前、シロオビホタルガを紹介した。そして今日はマダラガの中でも最高に美しい、つまり蛾全体の中で最も美しいといっていい「サツマニシキ」である。

滝のそばで細かい水滴に羽を打たれたせいか、この個体はじっと動かなかった。だからよく写真が撮れた。以前、森の中で見つけたものの、けっこう逃げられたこともある。その時は遠かったせいもあってかなりのピンボケだった。

この蛾は全体に蛾でありながら、昼間とびまわる。そして吸蜜のために花を訪れる。触れれば泡状の黄色い分泌液を出すということなので、試してみたが、弱っていたせいか、そのようなものを見ることはできなかった。残念。

アオタテハモドキ(オス)

Otatehamodoki 車を置いている海沿いの草地で2羽がじゃれあって飛んでいた。両方ともオスの鮮やかな青い部分が羽に見えたので、実際は縄張り争いなどしていたのかも知れない。

アオタテハモドキはオスがこれほど美しいのに対し、メスはそうでもない。自然界にはよくあることだが、オスというのは一般に派手である。

カメラのズームが3倍しかない為、特に大きい訳でもないこの蝶を撮る為には結構近づかなくてはならない。しかし、なかなか近づかせてくれない。ちょっと警戒圏に入るとすぐヒラヒラ。目がいいのか?そこでちょっと考えた。太陽によって影が出来る方角を考え、太陽を正面にしてゆっくり接近。すると嘘みたいに気付かれない。最終的に30cmの接写である。

きっと影が迫るのを危険と感じているんだろうなあと思った。

ヨツモンコメツキ

Syotumonookometsuki1_1沢を行く足元にゴソゴソ動く影がある。どこにでもはびこるゴキブリか?と思ってよく見てみたら、同じように光沢があるものの、もっと美しい。

大型で金属光沢の美しいコメツキムシ。ヨツモンコメツキである。四つ紋の名の通り、胸部に前後ろ2組づつの赤い紋がある。因みに石垣島と西表島にしかいない。

このコメツキは昼間樹幹をせわしく飛び回るらしいが、なぜこんなところに?

川は面白い。木からひょんな拍子に落ちてきた動物達が流されながらもその辺の岩などに必死に這い上がっている。おそらくこのヨツモンコメツキもそうなのだろう。

因みにコメツキムシの仲間はひっくり反して置くと、屈伸の力でビンッと跳ね上がる。これには驚くがなかなかその動きは面白い。しかし、同じ甲虫なのに、クワガタ、カブト、カミキリほどには人気がないのは、やっぱ名前のせいだなあ。

リュウキュウメジロの営巣

Ryuukyuumejiro1 リュウキュウメジロが民家の植え込みの中で営巣をしていた。どこかに飛んで行ってはなにか白い羽のようなものをくわえて帰ってくる。よく見れば実際、鳥の羽のようだ。何度もそれを繰り返す。

飛んでいく先をよく見定め、メジロの姿を気にしながら、のぞいてみた。

びっくりした。メジロがついばんでいるのは民家の軒下で果てているリュウキュウキンバトの羽毛だったのだ。キンバトは窓にでも激突して死んだのだろう。その柔らかそうな脇の羽毛を選んで咥えて飛んでいく。そうなんだ~。へえ~。

こういうこともあるものなのだと、メジロのような小鳥にひそむたくましさを見た。

ニジマルキマワリが周る

Nijimarukimawari1 キマワリと聞くと、「コマワリくん」をまず思いつく自分は歳なのかも知れない。キマワリとは木周り。このムシが人が近づくと陰に逃れようとくるくる移動することから名が付いたようだ。

ニジマルキマワリは、名前の通り、丸く黒い体に七色の金属光沢が美しい。しかし、ゴミムシダマシ科のこの昆虫、科名がまずいけていないが、さらに触ると薬のような匂いを出す。これが更にいけていない。まあ、実際ゴミのような悪臭やカメムシのような激臭よりはましなんだけどね。

イリオモテヤマネコの糞

Yamanekokuso イリオモテヤマネコの糞である。縄張りをしめすマーキングの為に、彼らは岩の上など見晴らしのいい場所で糞をし、砂で隠すというようなことはない。なので、探せば意外と簡単に糞は見つかる。

ヤマネコの糞はけっこう臭い。それは糞そのものの匂いと言うよりも、もっと獣臭い感じである。それもそのはず、彼らは肛門の横にある臭気腺から、臭い糞に臭いガスをかけ更に臭くしているのである。久しぶりに匂いを味わおうと鼻を近づけ、「げえええ」と思いっきりえづいた。気分が悪い。

さて、この糞よく観察してみると、ヤマネコが食べたものが分る。手前には細い骨の塊。奥の大きい糞にはうろこが覗いている。どうやら、この糞の在りし日の姿は天然記念物のキシノウエトカゲのようだ。特別天然記念物が天然記念物を食う。すごい島である。西表。

ベニボシカミキリついに撮影成功!

Sbeniboshikamikiri 西表島にやってくる虫屋さんが、GW前のこの時期狙っているのはこのカミキリムシ。わずかな期間しか成虫は現れず、また数も少ない。

僕が見つけたのは数年前。たったそれ一度きりで、しかもその時は、これがそれほど貴重なものとは知らなかった。

そして、今日の遭遇。オキナワウラジロガシの大きな倒木のそばにいるのがパッと目に入った。こんな色だから当然目立つのだが、学説によれば、この赤に黒は、亜熱帯の照葉樹林では保護色になるという。いい加減な話。よく目立つけど?捕食者には見えないのか・・・?

鮮やかな赤い体に黒い紋。触覚の第3節~5節には房状に毛が密集し、飾りを付けているよう。そして意外にスマート。彼は写真を撮り終わるのを待たず、慌しく逃げていった。

勿論、それでいい。今日は、これだけで幸せだったなあ。

雨上がりのカンムリワシ

Skanmuriwasihaneboshi 大雨の後、車で走っていると、低い枝にカンムリワシが留まっていた。両羽をやや広げ、濡れた体を乾かしているところのようだ。

ちょっとへんな格好である。写真を撮る為に車を近づけたが、彼は少しどうしようかと考えたものの、面倒くさいからそのままいることにしたようである。おかげで逆光ではあったがいい写真が撮れた。

よっぽど今日の雨は堪えたのだろう。確かに酷かった。至るところに幻の滝が出現していた。

僕のカメラでは逃げなかった彼であったが、急に飛び去った。見ると、後から若いお姉ちゃんが歩いて近づいてきていた。彼女も飛び立ったカンムリワシに気付き、残念そうだった。

ソデガラッパ

Sgarappa 干潟を歩いていると、見かけるかわいい蟹。

はさみ足を前でそろえて、石のように丸くなる。その姿は清朝の礼服を着た人が胸の前で袖を合わせている姿のようだ。だから袖ガラッパなのか?

見て欲しいのは右のはさみ足に突き出た突起。この蟹は勿論肉食だが、特に貝を好むらしい。この突起を支点に鋏の歯を缶切のように利用して、貝を割るらしい。

凄いねえ。食べるということへの進化というのは。ちなみに僕はビール瓶の王冠ならば、歯で開けられる。

シロオビホタルガの雌は綺麗

Sshiroobihotarugamesu 山道を歩いていて、きれいなヤツを見つけた。

形からマダラガの仲間とは分る。この種類は非常に模様も美しい。蛾と言うより、蝶の美しさ。さらにそれを上回っているかもしれない。

シロオビホタルガはオスよりメスが美しい。オスは羽の前半部が黒くそれに白い帯が入っているような模様。一方メスは白が基調になった爽やかな印象。

ホタルガの「ホタル」は頭のオレンジ色がホタルのそれに似ているからかな、と思っている。ホント、色々この種類は見てみたいと思わせる。