月別アーカイブ: 2007年5月

イリオモテムヨウラン

P5310058 腐生ラン。光合成いらずだ。かなり可愛らしい花が咲くが、小さく無葉なので花が咲かないうちにはなかなか気付かない。ぱっと見は、樹木の種から芽を出したところの若木が、出したところの葉を食われて茎だけで立ち枯れしているようにしか見えない。なので塊根性で毎年同じ場所に出ている筈にもかかわらず、今年まで気付かなかった。

おそろしい。間違いなく視野には入っていた筈なのに、勝手に決め付けて見落としていたわけである。

この後、西表は大きな台風に見舞われ、現地も2度水没している。次の年も咲くかどうかは分からない・・・。

ツノメチゴガニのばんざ~い!

20070531chigogani 西表の干潟のカニと言えば、やっぱりミナミコメツキガニなのだが、彼らが群れる河口近くではない、中流ぐらい石混じりのちょっとした浜(これも満潮時には水中なので一応干潟)にもようく目を凝らすと、可愛らしいカニがいる。これはツノメチゴガニ。小さな小さなカニだが、大きな手袋を着けたような両のハサミがいい。そして目には角状の突起がある。

小さな穴を巣穴にそこから3歩ほど出てきて食事をしながら踊っている。この踊りもウェービングの一種。雄が雌にアピール中。ウェービングといえば、シオマネキだが、どうしてどうして。チゴガニのアピールはなかなか表現力たっぷり。実感がこもっています。

両の手で大きく、

「ばんざ~い!君にあえてよかった!」