月別アーカイブ: 2009年4月

貝にやられる。

T090428free_087

潮が引いた海岸で貝を探しながら歩いていたら、砂地に半分埋もれたフデガイを見つけた。

手ごろな大きさでとても綺麗な貝だ。これはチョウセンフデかな。

彼らは長~い象の鼻のような口を持っていてこれで砂の中にいるゴカイなどを探して食べるれっきとした肉食。デローンと垂れるその口は微妙に不細工だが、とにかく貝殻はいいので、持って帰ろうと思い、人差し指を入り口に掛けながら、持ち歩いていた。

そしてカヤックに戻り、貝殻を置いた時に、僕はどきっとした。

指が変な色をしている!

しかも不気味な光沢のある紫色っぽい褐色。見れば、貝の口から同じような色をした液体がわずかに垂れている。貝の分泌液に染められてしまったようだ。

しかもこの色が全く取れない。風呂入って擦っても取れない。

これって貝紫のようなもの?

貝紫とはアッキガイ科の貝の分泌液から化学反応で作られる染料。フデガイはアッキガイの仲間ではないかもしれないが、きっと似たようなもんだろう。

貴重な体験だ。この分泌液は貝が捕食者に対してとりえる最後の防御手段なのかもしれない。

海のサボテン

T090427new_232

今日はものすごく潮が引く日です。

ですので、普段干潮時でも引かない場所まで陸地になっていました。

そんな中、現れたのはサボテンのような海藻。

肉厚でまさにそんな感じ。可愛いです。

ここをアメリカ西部の砂漠と思ってください。

このサボテンの間を馬に乗った僕たちがゆっくり進んで行きます。

一杯のウィスキーが味わえるバーを求めて・・・・。

ヒュ~!(風の音)

カニ苛め

T090427new_216

ミナミコメツキガニの大群が、土を口に運びながらワシャワシャと行進しておりました。

女の人が一人、必死で彼らを追い掛け回します。彼らは女の人に気付くと慌てて土に潜ろうとします。その慌てぶりが面白いから苛めているんです。と女の人。

やがて、カニは女の人がいなくなっても出てこなくなりました。

「苛めすぎたかな・・・」と心配そうな彼女。

大丈夫ですよ。潮が満ち始めたから、出てこなくなっただけです。(笑)