西表の渓流に住む大型のテナガエビ、コンジンテナガエビ。ザリガニとよく間違われてしまうぐらいデカイ!
なおかつ美味いヤツなのだが、こんな姿を見つけてしまうとちょっと食えない。これは、大きなオスが中ぐらいのメスを抱きかかえ、交接しているところ。
水の流れの緩やかな隠れ家的な水溜り、しかも外部からはほとんど遮断されている小さなポットホールだ。そこで子孫を残す為の懸命な営みが行われていた。
テナガエビ類の交接はメスの脱皮直後に行われる。オスがメスを優しく外敵から守りつつ、メスをひっくり返して、その腹部に精子の入った袋を付着させる。そうすると、その数時間後にはメスが未受精卵を自分の腹肢に生みつけ始める。この際、精子に触れて受精する。そんな仕組みだ。
面白いのは、この大きなオスの顔。なぜ赤く染まるのだ?
お客さんと一緒に観察。最後は「やっぱりオスは必死なんよ!」これにみな納得。