もう少しいい写真が撮れたので、パチリとな。
ちなみに先日撮ったユウコクランは全て花は落ちていて、花茎自体がしぼんで折れていた。実が実るには大変難しい条件があろのだろうか。なかなか広がれないのも分かる。
水溜りを覗いていたお客さんが、「あの大きなエビ、仲間の頭を持って歩いていますよ!」とびっくりしたように叫んだ。確かにテナガエビは共食いをすることもある。そういうこともあるだろうか。
それより少し前、みんなで、幼児に大人気のアニメ「あんぱんマン」におけるカニバリズムについて話していたところだった。今のアンパンマンはかなりソフトになってしまったが、僕らが子供の頃、つまり30年も前のアンパンマンは頻繁に頭のアンパンを食われていた。食われるのが見せ場で、そこが水戸黄門における紋所と同じだった。そして首なしのまま飛んでいった。それを作者は自己犠牲の精神として描いたのかも知れないが、子供たちはそこにゾクゾクした倒錯した気分を得たものだ。というようなどうでもいい話。
その話が頭に残っていたんでしょうね。僕が覗いてよく見れば、それは共食いではなく、脱皮の途中。長いはさみが抜け切れないで他のエビを抱えているように見えなくもない。
脱皮したてのエビは体を揺すりながら、少しでも早く、体の隅々まで体液を充満させよとしているようです。特に最大の武器である長いはさみはユラユラ、フニャフニャと体を揺する度に情けなく揺れています。それでも、人の気配に気付いた時、エビは得意のエビ反りダッシュで後ろ向きに飛んで姿を消しました。
休憩をしていると蝶がすぐ近くのクモの巣にかかってしまったのが見えた。
近づいてみるとリュウキュウアサギマダラだった。
こういう時、皆さんはどうしますか?
浦島太郎のように助ける。自然の定めとほっておく。どちらでしょう?
僕は、自分と出会ってしまった以上、なんらかのアクションをすべきと思っています。蝶がクモの巣にかかったのは因果。でもそれを見てしまった僕には縁があります。縁を大事にするのが人だと思います。言葉を変えればお節介というのでしょうが。
なので、一つだけ。今回はクモの巣が高いところにあったのですが、かかっている片方の木の枝には手が届きそうです。この枝を引っ張って蝶に手が届けば、助けます。駄目だったら、クモの勝ち。他の枯れ木を取って来て、クモの巣を壊すようなことはしません。
結果、残念ながら、クモの巣は他の高い木の枝にも繋がっていたようで、蝶は僕の手に届くところには降りてきませんでした。
ごめんね。
ガヤ原を耕し、一から畑を作っている。まあ、大変な労働だし、怠け者の僕がよくやろうと思い立ったなとも思う。
出てくる動物の一番手はやはりミミズ。とんでもない大きいのが土を起こす度に飛び上がって出てくる。この土地はかなり肥えているようだ。作物への期待は高まる。2番手はムカデ。あまり大きいのはいないが、土を起こすと、さっと現れ、土くれの隙間に瞬時に身を隠す。別にいてくれてもいいのだが、この畑は娘も出入りするので、見つけたらご退場いただいている。慣れてきたので、今は素手で頭を捕まえて殺しているが、いつか噛まれるかもしれない。
そして、畑作りをしていて絶対見たかったのが、このブラーミニメクラヘビ。世界最小のヘビだ。前に見たのは、もう何年か前、道の脇の草を手で刈っている時に、足元に干からびたミミズのように落ちていた。それでも嬉しかったが、今回はとにかく生きているのが見たい。問題は僕の振り下ろす鍬でこいつを傷つけないことだったが、そう、とは言え作業の進捗状況を見てはそうそう手を緩めるわけには行かなかった。
で、やっと見つけました。60坪耕してわずか一匹。傷つけることなく、見つけられた。せわしく逃げ回るのを発砲スチロールの箱に入れて観察。進行方向で前が分かるが、実に前後ろの分かりにくい動物だ。やっと落ち着いたので手に乗せてみる。途端にウンコをされた。
顔を欲目を凝らして見てみるが、ほとんど肉眼では見えない。 が、デジカメでスーパーマクロモードで撮影してみるとはっきりと目が見えた。
土の中で生活しているので、退化してしまったのだろう。なんだか、見えているのかいないのか。
このヘビ、土の中で生活し、蟻なんかを主食としているらしい。どうりで口も小さい。他のヘビのように顎が開くことはなさそうだ。そして資料によれば、単体で繁殖する単為生殖を行うようで、これが一匹いれば、いくらでも(?)広がっていける。実際こいつは外来種らしい。外来種というと今の世の中、よくないイメージが付きまとい損なのだが、とは言え、ほとんど目にしないメクラヘビは憧れのヘビ。
体温で弱らないように撮影後はすぐに土に返してあげました。