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凶風!大型台風にやられる

Sp91602649月27日、掲示板より。写真は家の西の道。左に見えるのが風で引っぺがされた我が家のトタン屋根。右側伝統的な珊瑚積の石塀も壊れている。

台風後、何通ものメールに掲示板の書き込みいただきまして、本当にありがとうございました。
返信できない旨の連絡のつもりで書き込みしたのが、余計に皆さんにご心配をおかけしてしまったようで、かえって心苦しく思います。申し訳ありませんでした。
あらためて、先日の台風での被害をお話します。
15日、夜中、暴雨域に入り、まず停電した為、寝室の襖を締め切り、家族で眠っておりますと、4時ごろ、寝室の外からボタボタバチャバチャと水が大きく落ちる音で目を覚ましました。
懐中電灯を点け、襖を開けますと、古いトタン屋と寝室のあるスラブ屋とのつなぎ目から雨水が滝のように屋内に流れ込んでいました。置いてあった箪笥、冷蔵庫が水を完全に被っている状態。
室内にもかかわらず、ドーンという風にあおられました。よろよろしながら、風の吹く方向を照らして見てみると、すでに北側の窓が吹き飛んでなくなっていました。そこから強烈な雨風が入ってきており、床はビチャビチャ。
パソコン、その他、大事な精密機器も水を被っています。
とりあえず、パソコンを避難させます。しかし、一番大事にしていた今は手に入らない図鑑類までは手が回りませんでした。
というのももう一つの北側の窓も破られ、吹き込んだ風でトイレと風呂場への扉が押し倒されたからです。気をつけながら見てみると、そちらの屋根はすでに飛ばされており、ただゴウゴウと天井のあった場所の空を雨と風が流れこんでいました。
真っ暗な中、どうすることもできず、ただ最後の砦の寝室の襖が破られないよう、台風が過ぎていくのを妻と二人祈りながら待つしかありませんでした。
幸いにもトイレと風呂場の扉、そして屋根が飛ばされたことで、風の抜け道ができたのでしょう。風はそちら側へ抜けて行き、子どもが眠る寝室は守ることできました。

次の日、台風が抜けた後、あまりの屋内の残状になにから手をつけていいか分らず、二人でぼおっとしてしまいました。
なくなった窓の修復、倒れた扉、室内の片付けに動き出せたのは2日後でした。
その次の日の夜には水も電気も復旧しました。
しかし、結局、石垣の方も被害がひどく、特に木材、トタンが卸しでも不足。手に入らない為、いまだに屋根は治せていません。

が、なにはともあれ、家族になんの被害もなかったこと、家財道具はけっこうやられましたが、家を出ていかなければならないほどの被害もなかったことは本当に幸いでした。
郡内ではもっとひどい被害を受けた方々がおり、僕の友人家族も2世帯が家を出ざるを得ない被害を受けました。
そういった方たちへの行政側の対策が早ければ、本当に同じ郡民としてありがたいのですが。

今回、台風後も復旧の為、ツアーを何日かキャンセルさせていただきました。楽しみに島にいらっしゃった方には本当にご迷惑をおかけしました。
また、最初にも申しましたが、励ましの書き込みを下さった方々には感謝しても感謝し切れません。僕も妻も非常に励まされ、こういうツアーをやっていてよかったと心から思いました。
どうもありがとうございました。