この時期の風物詩サガリバナの花である。別名サワフジ。川沿いや湿地帯などに生えるわりに大きくなる木で、梅雨明け頃から花が見られるようになる。夜にその花を開かせ、朝には落とす。
西表ではこれをカヌーで見に行くツアーが盛んだ。なんと言っても川沿いのサガリ花では落ちた花がいっぱいに水面に浮かんで見事。
ところで・・・
このサガリ花、もともとあった植物に違いはないだろうが、その湿地帯における強さ、成長の早さ、根の生やし易さなどから、昔は人為的に田圃の周りに垣として植えられた。これはイノシシ除けの為。等間隔に木を植え、木と木の間に横棒を掛け、柵としたのだ。
だから、場所に行けば、今もサガリバナが等間隔で植えられてあったことを確認できる。
西表名「ジルカキ」