西表島にやってくる虫屋さんが、GW前のこの時期狙っているのはこのカミキリムシ。わずかな期間しか成虫は現れず、また数も少ない。
僕が見つけたのは数年前。たったそれ一度きりで、しかもその時は、これがそれほど貴重なものとは知らなかった。
そして、今日の遭遇。オキナワウラジロガシの大きな倒木のそばにいるのがパッと目に入った。こんな色だから当然目立つのだが、学説によれば、この赤に黒は、亜熱帯の照葉樹林では保護色になるという。いい加減な話。よく目立つけど?捕食者には見えないのか・・・?
鮮やかな赤い体に黒い紋。触覚の第3節~5節には房状に毛が密集し、飾りを付けているよう。そして意外にスマート。彼は写真を撮り終わるのを待たず、慌しく逃げていった。
勿論、それでいい。今日は、これだけで幸せだったなあ。