大雨の後、車で走っていると、低い枝にカンムリワシが留まっていた。両羽をやや広げ、濡れた体を乾かしているところのようだ。
ちょっとへんな格好である。写真を撮る為に車を近づけたが、彼は少しどうしようかと考えたものの、面倒くさいからそのままいることにしたようである。おかげで逆光ではあったがいい写真が撮れた。
よっぽど今日の雨は堪えたのだろう。確かに酷かった。至るところに幻の滝が出現していた。
僕のカメラでは逃げなかった彼であったが、急に飛び去った。見ると、後から若いお姉ちゃんが歩いて近づいてきていた。彼女も飛び立ったカンムリワシに気付き、残念そうだった。