リュウキュウメジロが民家の植え込みの中で営巣をしていた。どこかに飛んで行ってはなにか白い羽のようなものをくわえて帰ってくる。よく見れば実際、鳥の羽のようだ。何度もそれを繰り返す。
飛んでいく先をよく見定め、メジロの姿を気にしながら、のぞいてみた。
びっくりした。メジロがついばんでいるのは民家の軒下で果てているリュウキュウキンバトの羽毛だったのだ。キンバトは窓にでも激突して死んだのだろう。その柔らかそうな脇の羽毛を選んで咥えて飛んでいく。そうなんだ~。へえ~。
こういうこともあるものなのだと、メジロのような小鳥にひそむたくましさを見た。