カテゴリー別アーカイブ: 植物

マチン科アイナエって一体・・・?

Skaiganminihana 海岸の岩の上で見つけたあまりにも小さな植物。そこは常に潮風に晒され、時には激しい波しぶきさえ届くような苛酷な環境である。

小さすぎて、ピント合わせに苦労するものの、なんとか撮れていた。後のリュウキュウマツの葉のサイズと較べればよく分る。蟻を撮るより辛い。

さて、この植物マチン科のアイナエというようだ。聞いたこともないような名前。しかも、こんな小さくて細くて、吹けば飛ぶような体のくせに、分布は沖縄から本州、アジア東部から南部。はてはオーストラリアまでと非常に広い。とっても頑張っている。生育地は日当たりの良い低湿地とあるが、こんな岩の上の窪みを低湿地と言っていいかどうか。しかも、結構塩分高いはず。なんせ頑張っているやつなのだ。

ハカマカズラの花を見る

Shakamakazura ハカマカズラの種は黒くて美しいので、種マニアの自分としてはしっかり押さえていた。この種が面白いのは種の縁にUの字を縦に伸ばしたような模様(ヘソ)があること。何種類かあるが、外国産の漂着種子でも、同様のものを拾っている。ものの本によれば、絶滅に近い希少種であったりする。

さて、ハカマカズラとて、決して沢山見られる植物ではない。名前の由来は葉が袴の形をしているからで、夜にはこれが真ん中で折れてペタンと寝ている。変わった植物だ。

友人のお家を訪れていて、ジャングル化している隣りの空き地で、この蔓を見かけた。ああ、こんなところに・・・と思って上を見るとなんと花。初めて見る。見たい見たいと思っていたので興奮した。が、カメラを持っていなかったので、慌てて家に帰り、駆けつけるも、遠い。駄目元で友人に聞いてみると、脚立があるという。ありがたい、と借りて、地上7メートルの高さの花を撮ることができた。必死である。

bauhinia属である、この花は非常に美しい。マメ科ではあるが、とてもマメ科には見えない美しさ。見つけたら、一度是非脚立持参で接近して見て欲しい。

マルバチシャノキ

Marubatisyanoki よく目に付く場所にあっていつも写真を撮らなければと思っていたが、そういう場所の花ほどなかなか撮れなかったりする。

しかし、いつのまにやら木に沢山あった花の塊が見られなくなって、やばい花が終わる!と今回雨の中慌てて撮りに行った。木の表面の花は全部散ってしまっていたが、奥にいくつか咲いていた。反り返った花、淡い香り、ギザギザのある葉の縁。マルバチシャノキである。

西表では海岸林などに生えるようだ。因みに果実は淡い甘味があり、生食できるという。試してみなければならない。が、島でこの実を食べたという人は聞かない。大丈夫か?いつか書く機会もあるだろうが、島の人が食べたと聞かない別の実を食べてひどいことになったことがある。

マルバチシャの花には小さな毛虫が来ており、写真を撮るのに、そいつに刺された。酷い痛みであった。

モッコクの花

Sp3210003 西表ではイゾキと呼ばれている。ツバキの仲間で野生では海岸林などに生えるようだが、見たことがない。幸い、我が家の庭に5メートルほどの木が植樹されているので、いつでも観察できる。出来るだけ野生状態にこだわっているが、考えてみればこういうのはありがたい。

去年は一昨年に被った隣家の火事の影響か、花を咲かせなかった。なので今年こそはと期待していた。3月初め、拳を握ったような柄の長い蕾が下向きにいくつもついた。そして、中旬、可愛らしい花が開いた。花は淡い香りがする。

このモッコク、昔から島ではとても重宝されたようで、幹を削って、船の櫂を作ったという。黄色い材のその櫂は硬くて丈夫なうえ、万が一、食中りなどした場合にはこの櫂を削って煎じて飲めば治ったともいう。

試した人が偉いという話だな。

西表島水田の植物ヒメシロアサザ(ヒメガガブタ)

Sp3210028 西表は昔から稲の島(マイヌシマ)と呼ばれたという。ならば、沢山水田にかかわる動植物があった筈。しかし、やはり近来では国内と同じく、農薬、乾田化、無農薬アイガモ農法などのせいで、これらが見られる田圃は激減している。先のタニシも同じだ。

そこで、今度はこんな植物。こういうのは本当に調べにくい。ずっと気になっていた植物だが、全然図鑑で調べ切れなかった。葉は丸く水中の柄の部分まで切れ込みが入っている。花は白く非常に小さくて花弁は5枚。

ミツガシラ科ガガブタかと思ったが、図鑑では花に沢山毛が生えているし、これほど小さくない。同じ科のヒメシロアサザならマッチ棒の先程の花の大きさというので、これかとも思ったが、やはり同じく毛が花に生えているという。西表のものは毛がない。なので、違うのか・・・と悩んだが、ネットで調べていてやっと判明した。

先島地方には毛のないヒメシロアサザがあるという。有名な先生はこれをヒメガガブタと呼んだとか。しかし、正式には受け入れられなかったようだ。絶滅危惧Ⅱ類(環境庁)であり、沖縄では石垣と西表にしかない。

まさか、そんな珍しいものとも思わなかったなあ。

シマミサオノキの花を咲かせる

Sp1010344 山道を歩いていると、目立たない花に出会った。瓢箪型の蕾がいくつか付いてはいるものの、花が咲いていない。

残念、花が見たかった・・・。とよく膨らんだ蕾をつまんでみた。

瞬間、蕾が弾けた。一瞬にして蕾は愛らしい花に姿を代え、それを見ていたみんなが同時に感嘆の声を上げた。まるでマジック。

また見たいと他のいくつかの蕾も同じように試してみたが、駄目だった。唯一、僕が最初に選んだ蕾だけが、弾ける時を待っていたのだ。

シマミサオノキ(アカネ科) 西表名ダシカー 西表のイノシシ猟で、ワイヤーを結びつけバネ木にする弾力に富んだ材。 

なんじゃこれ?

Sp3160161 庭周りの樹木を見ていた。と、ヤブツバキが紅い花を残すその枝に、白い塊がくっついているのに気がついた。風で浜に流れ着いた発泡スチロールが飛んできて、枝にひっかかっているのかな・・・などと思っていたが、なんだか気になる。まさか、西表にはいないモリアオガエルの卵塊でもあるまいし、ならば蜂の巣?だったら家の子供が危ない。早目に撤去せねば、と思い直し、おそるおそる近づく。う~ん?蜂の巣じゃない。

なんだこれ?ブックリ膨らんだ先っぽはすぼんで下を向いている。おまけに上部は枝にひっかかるではなく枝そのものから出ている。よく見れば、花の残骸が上部にあるというか、花の中にこれが出来ている感じだ。

雌しべが巨大に奇形したものかも・・・。しかし、へんだ。歪だ。ちょっと昔の沖縄などにあった「フィラリヤ」患者の狸の金玉化した睾丸にも似ている。これも何かの寄生でこうなったのだろうか?しかし、その質感は植物そのもの。しっとり柔らかかった。これがなんなのか?どんななっていくのか?ちょっと今後も追ってみよう。

ハマボッスのお花畑

Sp1010091 海岸線の植物や渓流の植物など、けっこう頑張っている植物が好きだったりする。海岸最前線など、荒い波や強い潮風に吹かれてさぞかし大変だろうと思う。まして沖縄独特の琉球石灰岩の上には大して土もない。

今日、上陸したギザギザ石灰岩の岩場の上に、ハマボッスが生い茂っていた。こんなに生い茂っていたかな、前は?

頑張っている。おそらく夏の台風でかなりが引きちぎられるだろうけど。つかのまの穏やかな日々にこれでもかと満開の花を見せるハマボッス。海岸線の植物は応援したくなるのだ。

西表島はセイシカが満開!

Sp3090018 何度も書いているが満開である。最近はデジカメの具合が悪く、何度も撮ろうにも一度も撮れなかったが、今日はうまく撮れた。「聖紫花」幻の花。ツツジの仲間である。

でも、西表にいると、けっこう目にするので、なにが幻なのか分らない。高いところを見ればピンクに染まった木も見える。人によっては年によって咲かないから、などと言う。咲かない年を僕は知らない。

お客さんに、「なんとなく紫色に見えませんか?」「・・・・」「いや、日陰だと、ちょっと紫がかって・・」「・・・・・・」「じゃあ、紫外線が当って・・・・・」「・・・・・・・・・・・」

苦しい聖紫花なのである。

エゴの花の小道

Sp1010018 久々に行った仲良川の小道はエゴノキの落ちた花で埋め尽くされていた。その上を歩くのも勿体無く、ちょっとよけてみたが、駄目。やっぱり踏んでしまった。春が近い・・・西表島ではいろんな花が咲き始めた。

今日はまだ3輪ほどしかついていなかったが、幻の花、聖紫花(セイシカ)も、蕾をいっぱい出してもう7日の内にも満開になる。楽しみだ。