今年はヤツガシラ、当たり年?

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ツバメがやって来たなあ(本土などへの北上の途中)・・・と思っていたら、同じ渡り鳥のヤツガシラも来ていた。車で道路を走っていると、その独特の羽ばたきを目にする機会が何度かあった。

そして、一昨日、祖納の前泊浜でヤツガシラが2羽でいるのを見つけた。

おお!近い!

僕は知識がないので本当にこの2羽がオスメスなのかは分からないが、まあ、番(つがい)と思いたい。だとしたら、このまま旅を続けずに、夏の間中、こちらにいて営巣などしてくれないかなあ・・・などと期待する。

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しかし、本当に珍しい色形をした鳥だと思う。

なんだ、その縞模様。なんだその長くて細い嘴。そしてなんだ、その頭の飾りは!

よくよく観察しているとやはり、砂浜に開いた穴などにこの嘴を突っ込んで、餌を探していることが分かる。写真で見ても嘴にはある程度の深さまで砂が付いている。長い嘴は穴などに突っ込むのに適しているのだろう。

今日は、草刈りされたほぼ垂直に近い斜面にまるで啄木鳥のようにしがみ付いて、無心に餌を探して地面をつついているのを観察できた。ツアーのお客さんと一緒だったが、車の中から見ているとまるで僕らを気にしない。時々、バランスを崩し、よろけては立ち直り、また地面をつつき、何か黒くて丸いものを捕まえては飲み込んでいた。面白いのはよろける度に興奮するのか、頭の飾り羽を広げることだ。

他の車が近づいて慌てて飛び上がった時も、近くの木の上にとまっては、1回2回と飾り羽を大きく広げる。この飾り羽を広げている様が「八つ頭」という名の由来なのは一目瞭然。

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今日は、何度かツアーの中でここを通ったが、その度に番で僕らにその姿をじっくり見せてくれた。いつまで見られるか。このまま営巣してくれないかなあ・・・。

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久しぶりに見ました。コブラン。

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コブランというのはその名の通り、昆布のようにややちぢれた長い葉を持つ「蘭」ではなく、シダの仲間。ハナヤスリ科の植物だ。

多くは樹幹に着生したオオタニワタリなどにさらに着生している。このコブランもそうだった。

しかし、久しぶりに見た。前に見たのはシイラだったかどこだったかの川沿いの山道。その時は立派な胞子葉をつけていたが、この個体にはまだなかった。西表には昔は沢山あっというのだが、前回も今回も、見つけたのは人がほとんど来ない場所だった。採られているという。

絶滅危惧種の危機は続く。

カンムリワシ 5/100

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西表島に100羽、石垣に100羽で国内200羽前後しかいないと言われているカンムリワシだが、今日の仲良川下流の山の上ではそのうちの5羽が集まって鳴き交わしながら、上空へ旋回して上っていった。一箇所でこんなに群れて飛んでいるのを見たのは初めてだ。

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縄張り争いとかそんな感じではなかったので、集団お見合い?とか想像しながら見ていた。

伝書鳩レースの落ち武者

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西表島には、年に数度、何羽かづつぐらいでドバトがやってくる。ドバトとはいわゆる公園のあれ。人間が作り出したハイブリッド。

この島には自然状態ではドバトは生息していないのだが、この突然やってくるドバトたちはみんな見事に足にワッカをはめている。

どうも中国あたりで行われる伝書バトレースからの脱落バトらしい。帰るあてもなく、山で餌を採れる力もなく、いつまでも道路の片隅でウロウロしながら弱っていくのを見るのは哀れだ。

実際にこれらを集めて飼っているという優しい人の話も聞く。

さて、今日、ツアーで海へ出かけ、お昼のために浜に上陸して休憩していたら、そこにいつのまにやら一羽の鳩がやってきて、僕らの周りをうろつき出した。真っ黒なドバト。痩せているし汚い感じだ。足にはやっぱりワッカ。

ほっておいたら、どんどん慣れなれしく近づいてくる。なんでしょうね?さあ、なんでしょう?お客さんと不審に思っていたら、食事に使う水を入れた2?の透明なペットボトルをコンコン!コンコン!とくちばしでつつき始めた。

ああ、水が欲しいんですね!合点して空いていた容器に水を入れてやると飲む飲む。グイグイ飲んでいる。人の手からも飲む。見れば、片方の目からは血のような目やにが垂れ、目自体が乾いてしまっている。ここしばらく一滴も雨が降らない状況だったし、川などに近寄らない元飼い鳩には過酷な環境だっただろう。とにかく喉が渇いていたようだ。

しばらく飲んで離れていったので、もういいのか?と思って水を捨てると、またやって来て、ペットボトルをつつく。

僕たちはこの鳩が飽きるまで何度も水をやって、そして浜を後にした。

できるだけ後のことは考えないようにして。

貝にやられる。

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潮が引いた海岸で貝を探しながら歩いていたら、砂地に半分埋もれたフデガイを見つけた。

手ごろな大きさでとても綺麗な貝だ。これはチョウセンフデかな。

彼らは長~い象の鼻のような口を持っていてこれで砂の中にいるゴカイなどを探して食べるれっきとした肉食。デローンと垂れるその口は微妙に不細工だが、とにかく貝殻はいいので、持って帰ろうと思い、人差し指を入り口に掛けながら、持ち歩いていた。

そしてカヤックに戻り、貝殻を置いた時に、僕はどきっとした。

指が変な色をしている!

しかも不気味な光沢のある紫色っぽい褐色。見れば、貝の口から同じような色をした液体がわずかに垂れている。貝の分泌液に染められてしまったようだ。

しかもこの色が全く取れない。風呂入って擦っても取れない。

これって貝紫のようなもの?

貝紫とはアッキガイ科の貝の分泌液から化学反応で作られる染料。フデガイはアッキガイの仲間ではないかもしれないが、きっと似たようなもんだろう。

貴重な体験だ。この分泌液は貝が捕食者に対してとりえる最後の防御手段なのかもしれない。

海のサボテン

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今日はものすごく潮が引く日です。

ですので、普段干潮時でも引かない場所まで陸地になっていました。

そんな中、現れたのはサボテンのような海藻。

肉厚でまさにそんな感じ。可愛いです。

ここをアメリカ西部の砂漠と思ってください。

このサボテンの間を馬に乗った僕たちがゆっくり進んで行きます。

一杯のウィスキーが味わえるバーを求めて・・・・。

ヒュ~!(風の音)

カニ苛め

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ミナミコメツキガニの大群が、土を口に運びながらワシャワシャと行進しておりました。

女の人が一人、必死で彼らを追い掛け回します。彼らは女の人に気付くと慌てて土に潜ろうとします。その慌てぶりが面白いから苛めているんです。と女の人。

やがて、カニは女の人がいなくなっても出てこなくなりました。

「苛めすぎたかな・・・」と心配そうな彼女。

大丈夫ですよ。潮が満ち始めたから、出てこなくなっただけです。(笑)

ユウコクランⅡ

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もう少しいい写真が撮れたので、パチリとな。

ちなみに先日撮ったユウコクランは全て花は落ちていて、花茎自体がしぼんで折れていた。実が実るには大変難しい条件があろのだろうか。なかなか広がれないのも分かる。

テナガエビの脱皮

T090325_052_2 水溜りを覗いていたお客さんが、「あの大きなエビ、仲間の頭を持って歩いていますよ!」とびっくりしたように叫んだ。確かにテナガエビは共食いをすることもある。そういうこともあるだろうか。

それより少し前、みんなで、幼児に大人気のアニメ「あんぱんマン」におけるカニバリズムについて話していたところだった。今のアンパンマンはかなりソフトになってしまったが、僕らが子供の頃、つまり30年も前のアンパンマンは頻繁に頭のアンパンを食われていた。食われるのが見せ場で、そこが水戸黄門における紋所と同じだった。そして首なしのまま飛んでいった。それを作者は自己犠牲の精神として描いたのかも知れないが、子供たちはそこにゾクゾクした倒錯した気分を得たものだ。というようなどうでもいい話。

その話が頭に残っていたんでしょうね。僕が覗いてよく見れば、それは共食いではなく、脱皮の途中。長いはさみが抜け切れないで他のエビを抱えているように見えなくもない。

脱皮したてのエビは体を揺すりながら、少しでも早く、体の隅々まで体液を充満させよとしているようです。特に最大の武器である長いはさみはユラユラ、フニャフニャと体を揺する度に情けなく揺れています。それでも、人の気配に気付いた時、エビは得意のエビ反りダッシュで後ろ向きに飛んで姿を消しました。

クモに捕まった蝶

T090325_067 休憩をしていると蝶がすぐ近くのクモの巣にかかってしまったのが見えた。

近づいてみるとリュウキュウアサギマダラだった。

こういう時、皆さんはどうしますか?

浦島太郎のように助ける。自然の定めとほっておく。どちらでしょう?

僕は、自分と出会ってしまった以上、なんらかのアクションをすべきと思っています。蝶がクモの巣にかかったのは因果。でもそれを見てしまった僕には縁があります。縁を大事にするのが人だと思います。言葉を変えればお節介というのでしょうが。

なので、一つだけ。今回はクモの巣が高いところにあったのですが、かかっている片方の木の枝には手が届きそうです。この枝を引っ張って蝶に手が届けば、助けます。駄目だったら、クモの勝ち。他の枯れ木を取って来て、クモの巣を壊すようなことはしません。

結果、残念ながら、クモの巣は他の高い木の枝にも繋がっていたようで、蝶は僕の手に届くところには降りてきませんでした。

ごめんね。