ツバメがやって来たなあ(本土などへの北上の途中)・・・と思っていたら、同じ渡り鳥のヤツガシラも来ていた。車で道路を走っていると、その独特の羽ばたきを目にする機会が何度かあった。
そして、一昨日、祖納の前泊浜でヤツガシラが2羽でいるのを見つけた。
おお!近い!
僕は知識がないので本当にこの2羽がオスメスなのかは分からないが、まあ、番(つがい)と思いたい。だとしたら、このまま旅を続けずに、夏の間中、こちらにいて営巣などしてくれないかなあ・・・などと期待する。
しかし、本当に珍しい色形をした鳥だと思う。
なんだ、その縞模様。なんだその長くて細い嘴。そしてなんだ、その頭の飾りは!
よくよく観察しているとやはり、砂浜に開いた穴などにこの嘴を突っ込んで、餌を探していることが分かる。写真で見ても嘴にはある程度の深さまで砂が付いている。長い嘴は穴などに突っ込むのに適しているのだろう。
今日は、草刈りされたほぼ垂直に近い斜面にまるで啄木鳥のようにしがみ付いて、無心に餌を探して地面をつついているのを観察できた。ツアーのお客さんと一緒だったが、車の中から見ているとまるで僕らを気にしない。時々、バランスを崩し、よろけては立ち直り、また地面をつつき、何か黒くて丸いものを捕まえては飲み込んでいた。面白いのはよろける度に興奮するのか、頭の飾り羽を広げることだ。
他の車が近づいて慌てて飛び上がった時も、近くの木の上にとまっては、1回2回と飾り羽を大きく広げる。この飾り羽を広げている様が「八つ頭」という名の由来なのは一目瞭然。
今日は、何度かツアーの中でここを通ったが、その度に番で僕らにその姿をじっくり見せてくれた。いつまで見られるか。このまま営巣してくれないかなあ・・・。