使われなかった愛の巣 コメントをどうぞ 川に面したマングローブの木に、リュウキュウメジロの巣を見つけた。あまりにも位置が低い。巣が掛けられたメヒルギは、最大満潮時でもないのに、水面からわずか40センチほどしか出ていない。 ちょっと風が吹いて荒れたり、大雨で増水でもしたら、すぐに浸かってしまいそうだ。で、そっとのぞいてみた。主はいない。 よく調べてみれば、案の定、巣が使われた形跡もない。 ただ、夜半の雨を吸ってしっとりと重かった。