西表島では屋内外問わず、蟻が多い。ちょっとでも掃除を怠っている家ではどこからか蟻がやって来て、行列を作っている。掃除を怠ると言っても、網戸の下に落ちた小さな昆虫の死骸すらも目当てにして集まるのであるから、大変だ。
が、昔から言われるように彼らは働き者で力持ち。しかし、一生働き続けるなんてちょっと悲しいな。彼らにはなんか楽しみでもないのか?と思っていた。
さて、写真の蟻、数匹で立派な蜂を運んでいる。その蜂はなんとも南国チックな宝石色に輝いている。おそらくはな~んも考えずただ食べ物と思って運んでいるのだろうが、見る側は人間なのでしょーもない物語を思いつく。
「今、幼馴染のアリ達4匹は大空から降ってきた世にも不思議な色に輝く宝石を、きっと他の仲間に奪われまいと、みんなの住む巣穴ではない秘密の隠れ家に運び込もうとしている。彼らの幸運はまさにこの宝石を見つけたことにあったが、だがしかし、その宝石のあまりの美しさゆえ、今、彼らの心は互いに疑心暗鬼になり、深い不幸の淵へと同時に足を踏み入れていることに気付く筈もなかった・・・。」続かない