屋内性のクモの中では日本最大になる。情報では足を広げたらCDRほどの大きさまで成長するらしい。でかい!
が、彼らはまさに益虫。沖縄の家では年中暖かい為か、内地よりもゴキブリが多い。しかも巨大だ。その巨大ゴキブリを食ってくれるのがこのアシダカグモ。内地にもいるが、もともとは熱帯亜熱帯から移動していった種類らしい。ならば、やはり沖縄では内地よりも元気で活発であろう。
網ははらず、徘徊性。敵をおっかけその顎でかみ殺す。家に2,3匹いればその家のゴキブリは根絶されるほどの素晴らしいハンターだ。確かにいざ走りだすと非常に足が早く、ゴキブリと言えども簡単には逃げられまいと想像させる。
しかし、その大きさ、毛が生えた体を見るとなんとなく毒蜘蛛のようで不気味である。したがって、益虫と理解する理性よりも心理的な嫌悪感が先に立つ。そして相手を見た目で判断しては駄目です、と言われた子供時代と自分はなんにも変わっていないことに気付く。
さて、写真のアシダカグモは♀である。何かを抱えているように見えるが、これは実は自分の卵を糸で覆った卵のうである。これを口で咥えて成熟するのを待っているのだ。そしていざ卵が成熟すると壁に押し付け立ち去る。そしてその卵のうからは沢山の子蜘蛛たちが袋を破って現れ・・・。まさにクモの子を散らしたように我が家中へ散っていくのか?ううう・・・なんとなくいやだ・・・。やはり屋外にご退場いただくことにした。