渓流沿いのわりに背の高い何気ない木が、この時期、あっと思う変化をする。その枝中にピンク色の可愛らしい花を沢山つけるのだ。
以前からよく道に落ちているこの花は見かけていた。なんだか、花らしくない作り物のような質感。でも本当に可愛い。しかし、名前が今年になるまで分らなかった。だが、ようやく図鑑で調べることができた。
載っていたのは唯一平凡社の「日本の野生植物」のみ。図鑑というのは一つでは足らないものだなあ。この植物、石垣と西表にしか国内では生えていないマタタビ科の植物。この後、名前の通り可愛らしい白い液果が鈴なりとなる。楽しみだ。