川を行く途中、一際目を引く、赤っぽい木がある。近づいてみれば、赤いのは幹から無数に飛び出た疣ならぬ、果実。無花果の仲間のアコウだ。熱帯亜熱帯の植物にはこんなふうに幹から直接実をつける植物が結構ある。
ちょっと見にはグロイ。しかし、このグロさ、この実が大好きなアオバトなんかにとっては素晴らしい光景に映るのだろうな。傷ついたアオバトを飼っていたことのある僕は、その頃苦労してこの実を集めたことを思い出すのです。

見事なオオタニワタリが着生し、そこにはちゃっかりクワズイモが場所借り。おそらく、オオタニワタリが一所懸命上からの落ち葉なんかを分解して作った僅かな土に生えているのでしょう。その下にはサクラランまでぶら下がっています。みんなちょっとでも住めると思ったら、すぐに侵入しますね。
おそらく西表島の森は、実は西表島の集落以上に住宅事情が悪いのでしょう。
この箱庭というか植物コングロマリッドをこれからも追い続けたいと思います。
一番見たい瞬間は、サクラランの花がぶら下がり、ギランイヌビワが幹から気持ち悪いほどに果実をぶつぶつつけていて、上ではクワズイモが赤い実をつけているというもの。ついでにオオコウモリがぶらさがっていてもいいし、クワズイモの葉っぱにヤエヤマアオガエルが乗っていてもいい。う~ん、楽しみ!
竜の背骨みたいだとずっと思っていた。テリハザンショウなんて名前らしい。サルカケミカンの仲間だって言われても、サルカケミカンは見たことがない。テリハザンショウなんて名前はまた味気もないね。もっと見たまま名前つけて欲しい。インパクトあるのに・・・。
なんだ、この大きな棘の起伏は。なぜか、この蔓が欲しい。かっこいいと思う。
でも、見るのはこういう蔓の部分ばっかり。なかなか葉っぱはみない。と思っていたらこの間、ずりっと巻きついた木の上から落ちているのを見つけて、ようやく葉っぱの写真も撮った。
しかし、いいなあこいつ。竜の骨格標本の模型でも暇な時、作ってみるか。勿論、これが背骨。面白そうだけど、20年後だね。きっと。(笑)