木霊?

012701

屋久島では木霊写真なるものが流行ってるそうな。
で、写真整理してたら、うちにもあった。

木霊!
左の方の子なんか、お目目までばっちりやないの。
西表島の雨降る森でフラッシュ焚いて撮影したら、時々こうなります。
西表なら木霊というよりキジムナーかな。
キジムナーはでも、西表ではオリジナルじゃなくて、こっちでは普通にマジムンって言います。
森の中の大きな木にはマジムンが宿って、人を惹きつけるらしい。
で、迷って、そんな木に出会い、なんとか道を探そうと森を一生懸命歩いても、また同じ木に出会う。それを何度も繰り返す・・・とか。

猟師が山に入り、大きな木に出会ったら、なんだか急に眠気に襲われ、その木の根元に空いていた大きな洞に入って休むうちに眠ってしまい、以降、ずっと体調が優れぬ。これは木に生気を吸われたんだよ、とか。
そんな話はいくらでもあります。

でも僕が見たマジムンは、優しそうでした。

今は亡き、どうぶつ奇想天外の千石正一先生が、東北の子どもたちを連れてツアーに来てくれた時のこと。
一生懸命植物の話をしている先生の後ろ、頭上高くに白い真ん丸な球がふわんふわんと急に現れた。驚いた僕は子どもたちの顔を見たけど、みんな先生にくぎ付けで誰もそれを見ていない。先生の話が終わったら言わなきゃ!と思って見つめているうちにそれは、大きく弾み出して、ポッ!とまた急に消えていなくなってしまいました。
ああ~!って終わってからみんなに聞いたけど、やっぱり誰も見ていません。
残念だったけど、あれは自然大好きな子どもたちに喜んで現れた木霊かキジムナーみたいなもんだったんだな、と思うことにしました。なぜなら、なんだか嬉しそうに弾んでいたから。

また会いたいな、と思いますが、僕も歳をとった・・・・

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