最初、お会いした時、親子なのかと思った。
が、どうも違う。
聞けば、一昨日、浦内川で出会ったばかりと言う。
その直後にうちに電話してきて、予約をし、僕に紹介された宿に2人とも泊まることになった。
昨日は二人で船浮まで行ってきたそうな。
さて、今日は昨日ほどではないが、やっぱり天気が悪い。朝から雨も降るし、風も強く吹く。そして寒い。
が、お二人とも平気そう。僕はもうこの下13℃~上17℃みたいなレベルでも寒くてたまらない。もはや島の体になってしまったようである。
だけども、いざ出てみれば、意外に天候も悪くならない。風はさほどでもなく、川も少し入れば、鏡のような水面。とても静かだった。雨もまともに降られたのはわずか15分程度でなかなか楽しみながら漕ぐことができた。
カヌー置き場でタープを張って食事を取った後、滝までトレッキング。
道端の木々の葉は全てしっとり濡れていて、通過する僕らをびしょびしょに濡らした。
渡渉地点の岩についた苔たちは雨でむしろ美しかった。
勿論、滝には誰もいない。貸切だ。思ったより水につかる足も冷たくはない。
泳げばよかったですね~などとこの後少し後悔する。
いやあ、それにしても。
少しとぼけた「おっちゃん」とさりげない気の使い方がうまいNさんの間。
これが絶妙だった。
旅は道連れ。
一人旅より二人旅が面白いということもある。
沖縄には「いちゃりばちょーでー」という言葉もあるが、ホント出会いは大事なものだと思うし、それを楽しめる心というか余裕も必要だ。
警戒心ばかりでは、チャンスも逃げていく。
自由な旅の為には一人が楽ということをよく聞く。
それもあるだろうが、少なくとも酒を飲むなら相棒がいる方がいいに決まっている。