月別アーカイブ: 2012年3月

お父さんの底力

 父子ツアー3日目。今日は、風も強いので海のコースは取りやめ。
川へと向かうことにした。
しかし、さすがに小学生のMヤが疲れを見せていたので、長いナーラはやめて、漕ぐ距離が少なくて済むアダナデ川へ行くことにする。

 潮が引いているのでこれ以上奥へは入れない。
Mヤ、カヌーを降りると早速動物を探して遊ぶ。
カニの穴に棒を突っ込むがそれではカニはとれません。

 潮が引き切る前に支流を脱出。
もっとカニと戯れたそうなMヤには、干潟でいっぱい遊べるから!と宥めた。

 お、待て待て!靴をどろどろにしてMヤが追いかけるのは・・・
 

 とっても可愛らしいトビハゼ!
でも、Mヤの顔も可愛らしい(笑)

 さあ、もうすぐお昼。
港で昼食を食べることにして、西表島最後の父子レースが始まりました!!
最初、一歩リードしてお父さんに差をつけたのは、昨日今日、その能力の高さを示してみせた息子!

 
 ところが今日は昨日と勝手が違う!
港まではきつい向かい風。
風の抵抗に苦戦するMヤ。徐々にフォームが崩れ出す。
そこをお父さん、徐々に差を詰めて、最後はMヤをかわして抜き去った!!

 
この3日間で初めてのこの位置関係!
お父さん底力を見せつけた。

やられた~
ゴール後に抜き返したMヤだが、やっぱりくやしそう。
でも、お父さんに負けるのって口惜しくても、なんだかちょっと嬉しいだろ?

 お昼を挟んで、トレッキング。
いい場所へ出かけよう。

 ここは身軽なMヤの独壇場。
お父さん、ちょっと苦戦中。

 親子で滝浴び!!
お父さん、髪が!って叫んでいた。
大丈夫っすよw

 いい滝だ。
Mヤ、ホントはこういう場所でもっと遊びたかったんだろ?
でも、カヌーしっかり覚えられて良かったなぁ。
お父さんも息子と遊べて幸せそう。
よかったですね。

 寄り道した田んぼの畦で見つけたヤマネコの食痕。
サギは首元に大きな噛み傷。そしてお腹がすっぽり喰われていた。
いいもの見たね。

最後はお酒好きなお父さんの為に山菜を採りに行って、茹でたものをマヨネーズ和え。
晩酌用に持って帰ってもらった。

3日間、Mヤにとってはきついこともあっただろうけど、ほんとに嬉しそうなお父さんの顔に、僕はああ息子ってのもいいもんだな~と思うのであった。
Tさんどうもありがとうございました!!
夏のMヤとのキャンプ、またFBででも報告して下さいね。
楽しみに見守っています!!!

カジマーイ予報。逃げろや逃げろ!

さて、父子ツアーの2日目。今日はフカパナリ島へのツーリング。昨日のうちに基礎はばっちりやっておいたので、安心です。出発地点の浜に到着、即スタート!
天気予報では夕方6時ごろから天候が時化そう。北向きの風になって波が3mになるとのことですので、早目ですが、午後3時ごろには戻ってくると妻に告げて出発しました。

ツーリングでは、みんなを見ながら漕ぐんだよ~一人で漕ぐわけじゃないからね~という昨日の教え通り、Mヤはちゃんとお父さんにペースを合わせながら漕いでいます。
あれ?・・・と思いますよね。
実はそうなんです。今度中1になる息子さん、Mヤの方が、お父さんより速かったりしてしまうんです。
これには、嬉し口惜しなお父さんです(笑)。

  南風が気持ちよく海を渡る中、目的地のフカパナリ島までやって来ました。
お父さんの後ろにあるのが帽子山。
僕の住む祖納村の人たちの萱刈り場がこの頂にはあったそうです。

 はい、到着~。
天気もやや回復か。太陽がポカポカ浜を温めます。
まだまだ余裕の少年M。
今日も休憩なしで遊びまわっています。

 拾ったキレイな黒真珠の母貝、黒蝶貝、お母さんにお土産にしたら、とお父さんが提案したら、いらん!と一言。
そういや昨日見つけたキレイなタカラガイも重い!いらん!って言ってたね~。
いや、でもね~。なんでも喜ぶと思うのよ。遊びに行っても忘れないでいてくれたってことの証なんだから・・・。
だけど、そういうところが、もはや思春期少年なのかもね。

 さて今度はお昼休憩できる浜に向かって漕ぎ始めます。
相変わらずキレイなフォームのMヤ。
しっかりローテーション(腰の捻り)で漕げていることが良く分かる写真ですね。

途中の浅瀬では、船から手を海の底に突っ込んで、天然モズクを少しだけ頂きました。
お父さんだけ、「手が海の底に着かない!」とあわやひっくり返る寸前です。

 お昼は長崎のオジイのテントサイトで採り立てモズク入りの出戸ソバ。
そして食後はMヤお気に入りの炙りマシュマロと珈琲。
珈琲を一緒に飲んでいるオジイに、一番気になる「なぜ裸なんですか?」という、この一言がなかなか聞けないM少年でしたが、オジイとの短い時間の中で生きるヒントがいっぱい見つけられたかな~?(笑)。

 船の垢汲みにショウユチュルチュル(?)を使っていて、これがすぐ壊れるんだよな~とこぼすオジイに、古くなったカヤック用ビルジポンプを進呈。
浜からMヤがスタートするのを手伝ってくれました。
出発前、4人で海に向かって並んでやった「タッション」(立小便)忘れられない思い出だ~。
ありがと~

 お昼ごはんの最中にやや天候が変わってきました。
霧雨が降り、南の空が白く煙っています。そして気温も下がっている。
もう一箇所寄り道するつもりでしたが、これは思ったより早くに風が変わるかも!と予測し、ノンストップで西表島側まで戻ることにしました。

Mヤ、疲れた~とは言いながら、それでもリズム良く漕ぎ進めて行きます。
もうすぐ、フカパナリ島を離れるところ。
その頃、お父さんは・・・

 ポツン・・・
「Mヤ、お父さん待とう」
「は~~ぃ」
本当は息子が足を引っ張るのではないかと心配していたお父さんでしたが、全くの杞憂でした。
これで、この夏のキャンプや野遊びのパートナーはMヤで決まりですね。

 

お父さんと息子。
結局ずっとこの位置関係でした。

そして僕らは無事に対岸、西表島に到着。
ちょっと早過ぎたかな~と思いましたが、後片付けを終え、撤収直後・・・
すごい大雨に!!!
そして南風も激しい!!
下の写真、これ、帰着予定の3時ごろの僕らが漕いで帰って来た海の様子です。
完全ホワイトアウト。
危なかった~。
これだから、島の春の海は侮れないんですよね~。

  
記録を書いている午後5時半現在、激しかった南風は何度かの小休止を経て、すっかり冷たい北風に変わってしまいました。予報どおり?
しかし今日は見事にカジマーイしたもんです。

西表島でカヌースクール。いとまれなり。

  今日はゲストの父子さんから、西表島では実に珍しいカヌースクールを希望されました。
しかも、お父さんは自艇所有のシーカヤッカーで、息子さんはシーカヤック初めてのなんと小学校6年生!!
彼がカヤックを好きになれるかどうかは、僕のインストラクション&ガイディングにかかります。
責任重大!!

内地ではやはり寒くて冬はシーカヤックはしない模様。
お父さん、半年振りのカヤックで、身体も硬くなってしまったのか、リーニングに苦戦中です。
さて、一方の息子さん。
陸の上でのインストラクション中の頼りない動きは、一体なんだったのか?
船に乗せれば、なんと見る見る上達。
しかも身体で動かすことを掴んでもらう為に、いきなりやや初級者向けではない船を出していたのだが、全然問題なし。ローブレイスで戻しすぎて、逆沈するまではきわめ船も安定。

リーニングもOK。
ばっちり船が傾いてます。
後はもう少し身体が水面に対して垂直に出来たら更に安定しますね~。
 

 初心者が安定感に不安を感じることの多い、リーニングしてのスウィープも、しっかり水をキャッチしたままスターンまで腰を回します。
お見事。
身体も160cm以上あって大きい方なんですが、それでもなんだか高校生ぐらいに見えてしまう堂々とした漕ぎっぷり&風貌ですね。


食事を挟んで午後からは実践ツーリングへ。
食事時間も食べ終わった瞬間に海に出て遊んでいたけど、ツーリング中も上陸したら、もう少しもじっとしていない。
そこは貫禄高校生の「Mヤ」もさすがはやっぱり小学生。

 

さすがに最後の最後はへばってしまったようでした。(笑)

明日はもっとちゃんと休憩しようね!!