今日は海のツアーの予定だったが、あんまり風が強いので川に変更することに。
川とはいえ、距離は長いし、風が強い場所もある。だが、まあ、ご予約では大学生ということだったので、女性でも体力的には大丈夫だろう!とふんでいたのだが・・・。
お会いした時、あれ?大丈夫だろうか?と心配してしまった。
失礼ながら、とても体力がありそうな感じには見えなかったのだ。
しかも風は予想通り強い!!
これは帰りは牽引かな?と覚悟を決めたガイドです。
とりあえず、行きは省エネ。ウィンドパドルで追い風を利用し、軽快に進みます。
漕がなくていいので、色々お話もできました。聞けば、彼女達は4回生。もうすぐ卒業。しかも二人とも理系学部だと言うのでちょっと驚きです。
なにが驚きって、世間ではまだまだ少ないですよね。理系女子。少なくとも僕の身の回りにはいなかった。
じっくり実験室で研究しようという女性。技術立国日本を男も女も支える。かっこいいじゃないですか!
さてさて、すごいスピードに歓声をあげているうちに、あっという間で往路の半分まで到着です。
そして、風もないので、帆を畳んで、いよいよパドリング。
あれ?
なんだ様になってるじゃないですか!
速くはないが、大潮の引き潮を遡り、着実に進むお二人。
ちょっと見直しました!
上陸地点でゆっくり出戸ソバを食べて腹ごしらえ。
トレッキングで滝へ。
やや増水のナーラの滝。勿論、誰もいません。
貸切。
もう少し暖かければ、泳いだのですが。残念!!
歩くのも、全然。
無難にこなします。
さあ、いよいよ後半戦!
恐怖の向かい風地獄は近い!!
なんて思ってたら、すごいじゃないですか!!
一度も休むことなく、向かい風を一気に乗り越えてしまいました。
本気で「すごい!すごい!」と僕も何度も感心。
これはなにか秘訣でもあるのか?と僕が訊ねてみたら・・・・
「あの可愛いお嬢さんのもとにパパを元気なまま帰してあげたかったんです」
ええ!
そうなんです。朝、お迎えした後、事務所(兼自宅)に寄った時、上の娘が車に来てお二人にご挨拶したんです。
で、ツアーが始まって風があんまり強いので、心配させないように、「帰りはもし漕げなくなったら牽引してでも帰りますからご安心くださいね。ただ、牽引したら僕はその日はあとは動けなくなりますけどね(笑)」なんて言ったもんだから・・・。
それはすみません。本当にありがとう!
手にマメ作って、つぶれてもガイドに知らせず、最後まで自分達の力で漕ぎ続けた皆さんの気力、心意気、これらは完全に体力とか技術とかを超越しています。
僕もちょっと、いやかなり感動させていただきました。