世界遺産登録検討会

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西表島の世界遺産登録に向けて、ガイド、行政、有識者を交えた独自のエコツーリズムの枠組みを作る為の検討会が昨日行われた。

なんだかねー。
疑問だらけ。

フィールドのモニタリング、是非やりましょう。

永続的にフィールドを利用する為に入域者数に規制をかけて行く、そりゃ、そうなるでしょう。

使用していい場所、ダメな場所を分ける。
西表島の良さは自由にフィールドを駆け回れることなんだけどなー。

強制力のある罰則規定、ああ、そんなものまで作るのね。ずいぶん自由じゃなくなるね。

ガイド認定制度、ガイドの質を高めることよりも一律化が心配。

だけども、そもそも、肝心ななんかが抜けてるよね。

規制とかなんだとかの前に、ツアーを行う主体であるガイドが、誇りを持って仕事を続けて行けること。
誇りとはツアーをこなす事でなく、数多のアイデアをしぼり、楽しんでもらうことを楽しんでいること。

そして、そんなに大儲け出来なくてもいいから、食べて家族を養って行けることが大事。
確認されている125業者(!)、確かに多すぎるとは思うが、その業者がスタッフを有していたり、家族を有していたりするとすれば、ツアー関係で生計を立てている人口は400人弱にでもなるのではないだろうか。
西表島の全人口2,600人の6分の1程度にもなる。

持続可能を謳うあまり、ガイドが面白くないツアーをこなさなければならないような状況は最悪だし、その家族たちが食えない、苦しいというような状況を作ってしまってはならない。

世界遺産登録すれば、観光客が2倍になる?
だからこそ、規制が必要?
だったら世界遺産になどならなくていい。
どうせ、その効果は長続きはしない。
今でも十分でしょう。

そして、今回の検討会の傍聴にも、前回のミーティングにも来ていなかった業者さん達。
彼らは案外こう考えているかも。
どうせ、うちはどんなに規制かかっても、そんなに影響ないから…と。
そう。
そんなに大儲けしていない。
カツカツ。
そんな小さな事業者が多い。

では、なにが問題なのか。
圧倒的に多くのゲストを案内している数業者。
ガイドスタッフはどんなに多くてもいい。その分、ゲストを増やすから、と豪語できるやり手のオーナー。
経営努力と言えばそう。
しかし、その経営努力とは、ある程度決まっている島を訪れる新規のゲスト枠から、どう沢山自分のお店に引っ張るかという宣伝ばかりで、リピーターを増やすことに力を注いでいない。評判もしかり。

こうした事業者は減らし、各ガイドが特色あるツアーを行ってその内容で勝負できるような観光地にしなくては、未来もない。

規制をかける、と言ってもフィールドごとの総量規制、各ガイドの案内できる最大人数を規制、というレベルでは多くのガイドを抱えるこうした業者は痛くもかゆくもないよ。ありとあらゆるフィールドに熟練度の低い俄かガイドを送り込むだけ。

ならば、いっそ、各業者が雇えるスタッフの人数を決めればどうだ?
その中で、各スタッフが最大限のゲストを案内出来るようにするという程度の営業努力(宣伝)なら認めよう。

なんて、これもベストとは思えないな。

考えなければならない課題は多過ぎる。

いずれにしても、規制の方向性を間違えることは、島の一大産業としてのエコツアーの持続的な発展の障害にもなり得る。
よほど上手くやらなくては。

追加

フィールドごとに入域者数を規制しても、結局、集客パワーのある業者の独壇場となる。
弱い事業者は直前に予約を受けることが出来ても、希望のフィールドでツアーを行えなくなる可能性も。

ならば、各事業者が1日に案内できるゲストの人数を決めてしまうというのはどうかな。
その中で毎日満員になるような努力をするのは自由。沢山ガイドを抱えているなら、一ガイドあたり少人数ゲストというツアーにして、顧客満足度を得るのもありだよね。

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