上陸した砂浜で半透明な海藻らしきものがいくつか打ち上げられていた。たまたま目にしたそれが、なぜか気になって拾い上げてみた。プヨプヨした触感。海藻らしくない。で、光に透かして見ればハイこの通り。1房1房にはもうすぐ泳げるぐらいに成長したイカの赤ちゃんが。かわいい。
おそらく近場の海草の間に生みつけられていたものが、何らかの原因で海草からはがれ、流されてきたのだろう。海に戻してみたが、すぐに浜に打ちよせられる。はがれてしまった以上、もう、駄目なのかも知れない。
ならば、持って帰って食べてみるかと思い、まずそのまま味見。う~む。イカの味はしない。ぷちっと噛み潰した卵のうから染み出す、海の味そのままの液体はまるで美味しくないし、少し気持ち悪い。家でも誰も喜ばないだろう。
というので、写真だけとって、少し沖まで持っていって流した。多分駄目だろうけど。