ハカマカズラの種は黒くて美しいので、種マニアの自分としてはしっかり押さえていた。この種が面白いのは種の縁にUの字を縦に伸ばしたような模様(ヘソ)があること。何種類かあるが、外国産の漂着種子でも、同様のものを拾っている。ものの本によれば、絶滅に近い希少種であったりする。
さて、ハカマカズラとて、決して沢山見られる植物ではない。名前の由来は葉が袴の形をしているからで、夜にはこれが真ん中で折れてペタンと寝ている。変わった植物だ。
友人のお家を訪れていて、ジャングル化している隣りの空き地で、この蔓を見かけた。ああ、こんなところに・・・と思って上を見るとなんと花。初めて見る。見たい見たいと思っていたので興奮した。が、カメラを持っていなかったので、慌てて家に帰り、駆けつけるも、遠い。駄目元で友人に聞いてみると、脚立があるという。ありがたい、と借りて、地上7メートルの高さの花を撮ることができた。必死である。
bauhinia属である、この花は非常に美しい。マメ科ではあるが、とてもマメ科には見えない美しさ。見つけたら、一度是非脚立持参で接近して見て欲しい。