西表は昔から稲の島(マイヌシマ)と呼ばれたという。ならば、沢山水田にかかわる動植物があった筈。しかし、やはり近来では国内と同じく、農薬、乾田化、無農薬アイガモ農法などのせいで、これらが見られる田圃は激減している。先のタニシも同じだ。
そこで、今度はこんな植物。こういうのは本当に調べにくい。ずっと気になっていた植物だが、全然図鑑で調べ切れなかった。葉は丸く水中の柄の部分まで切れ込みが入っている。花は白く非常に小さくて花弁は5枚。
ミツガシラ科ガガブタかと思ったが、図鑑では花に沢山毛が生えているし、これほど小さくない。同じ科のヒメシロアサザならマッチ棒の先程の花の大きさというので、これかとも思ったが、やはり同じく毛が花に生えているという。西表のものは毛がない。なので、違うのか・・・と悩んだが、ネットで調べていてやっと判明した。
先島地方には毛のないヒメシロアサザがあるという。有名な先生はこれをヒメガガブタと呼んだとか。しかし、正式には受け入れられなかったようだ。絶滅危惧Ⅱ類(環境庁)であり、沖縄では石垣と西表にしかない。
まさか、そんな珍しいものとも思わなかったなあ。