茶色屋根の下のキノボリトカゲ(アーカイブ)

Sp1010039 ずっとさぼりっぱなしだったので、胸に言葉が溢れている。そこで ブログ以前のいい写真もちょっと掲載することにする。名付けてアーカイブシリーズ。

僕は学生時代からキノコが好きだ。経済学部のくせに、キノコで論文らしきものまで書いたことがある。が、西表はなかなかキノコにはよくない。湿度が高すぎてすぐに腐るのと、虫による食害。そしてやはり全体に種類も量も少ない。さらにいわゆる秋の涼しさが生み出すキノコというのを見ない。島の人もきのこ狩りみたいなレジャーはなく、ごく限られた種類のものを採るだけだ。少し寂しい。キノコが見たい。そんな思いが胸を占める。

なので、10月のその日、山を歩いていた僕は、久しぶりに見つけた秋キノコに思わず目を留めた。イグチかな?そう思って手を伸ばしてやめた。すぐにこのキノコの主を見つけたからだ。それは小さなキノボリトカゲだった。彼女はそのキノコに集まる虫を狙っているらしい。確かに小さなキノコバエが辺りを飛んでいた。

う~む。かわいすぎる・・・・。僕は出来るだけ彼女を脅かさぬよう、地面に這いつくばって写真だけ撮らせてもらった。しかし、こうやって写真を見てみるとしっかりこっちに注意を向けているのが分かる。驚かしてすまない。

キノボリトカゲは爬虫類ながら、シロアリの蟻道を破壊して(あるいは何かの偶然で破壊されていたのか)そのトンネルを通過しようとするシロアリをぱくっぱくっと食べているのを見つけたこともあるし、今回のことにしてもなかなか頭がいい。頭のいい器量よしは、きっと森の人気者だろう。

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