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大雨、大滝の中の即席安全地帯。

大雨、大滝の中の即席安全地帯。

2008/02/02

ナーラ

今シーズン、しょっぱなのツアーだ。なんとなく腕が重い。体が重い。僕自身が・・・・重い?太ったな、明らかに。
しかし、昨日は2週間ぶりぐらいのとってもいい天気だったのに今日は元に戻ってしまった。それでも午前中はまだましだった。雨を避ける為にブルーシートをタープにして、その下でご飯を食べていたら、ひどい雨が降り出した。
それでもお客さんは以前のお客さんの紹介で来てくれた女性お二人で、期待感か安心感か雰囲気は全然重くない。逆に、即席ではない温かいドリップコーヒーの香りと共に、超即席タープがもたらす雨の中の別空間(安全地帯)という有難さをしみじみ味わってくれているようだ。
さて、すっかり落ち着いたところで、覚悟を決めて安全地帯を離れ、バシャバシャ振る雨の中、ナーラの滝まで向かうことにした。
滝はかなり増水していたが、安全は保たれる範囲だったので、せっかくだから当たることにする。2月頭だが、幸い水は冷たくない。雨が沢山降っているおかげだ。
が、滝に入った途端、一人がオカシイ。滝の水圧、激しい飛沫で息が出来ず。少しパニックになっているようだ。慌てて動こうとする彼女の腕を危ないので僕が取り誘導し、さあ、一緒に出ましょう、とゆっくり滝から離れた。
いわく、やはり初めての体験に、本能的な恐怖を感じたらしく、「死を見た」らしい。大げさな言い方だが、分からないでもない。激しい滝の中で呼吸をするのと視野を確保するのにはちょっとしたコツが必要だ。なかなか難しい。
が、いい方法がある。これを最初から獲得する為には帽子が一つあればいい。顔の前にブルーシート並みの安全地帯を作ってくれる。帽子は日よけの役割だけではないのですねえ。
ちなみに、朝予想したほど帰り道も風は出ず、女性お二人頑張って完漕。ただ、波2mから3mの予想は当たりで、白浜~内離の海峡は白い波が立っていた。そして夜中には本格的に天気が変わって荒れ、ゴウゴウ風が吹いていた。