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船酔いしてしまった可哀相な女の子にいつかウチのソバを!

船酔いしてしまった可哀相な女の子にいつかウチのソバを!

2008/05/23

アラバラ

何度か書いているが、カヤックでの船酔いと言うのはあまりない。船で酔ってもカヤックで酔わない人はとても多い。
が、その日の体調、あるいは体質的に特別乗り物に弱いという方の場合、まれに穏やかな海、あるいは波すらない川でも酔ったりすることがあるようだ。
今回は女の子4名でのご参加。が、その中でうちのツアーを選び申し込んでくれた中心格の子が前半でダウンしてしまった。一番楽しめそうなタイプだっただけにびっくりだ。
とりあえず、浮かんだ船の上ではどうしようもないので、潮の引いている干潟に上陸した。
しかし、へたり込んで顔色も悪い。とりあえず、後からでも効く酔い止め薬をあげて、どうしたい?と聞けばとにかく横になりたいと言う。二人乗りのカヤックの中は非常に広いので、カヤックの中に潜り込んで休んでもらうことにした。
他の子に聞けば、昨日も睡眠時間はしっかり取れていたらしい。ところが残念なことに、何でもやりたがり、常に積極的なのだが、一番体が弱いらしい。いつものことなので気にしないでくださいと言われるも、とっても気になる。
しばらく休んで一端引き上げる。
本人に聞けば、体調が悪いのが長引くタイプらしく、自分はこれでリタイヤさせて欲しい、食事も取れないということなので、彼女は事務所でゆっくり休んでいてもらうことにした。

残りの3名と昼食、そして後半のツアーに向かう。
見晴らしのいい高台で食事の準備をする。勿論、メニューは定番の八重山ソバだ。
ソバ大好き!という彼女たち。作る側から感嘆の声をあげている。そして、完成。いざ実食。
通称「デトそば」と呼ばれるボリュームたっぷりの特製ソバ。あっという間。
リタイヤした女の子の分まで入った5人前を4人でペロリと平らげた。
「那覇で食べた有名店よりも石垣で食べた有名店よりも美味しい!」と言われる。「あの子、絶対悔しがるねえ!」
それは、また嬉しい。
それらの店で食べたことはないが、たしかに自慢のソバではある。お店なら千円では出せない。具だけで千円分ぐらいの価値はある。具は貴重な島の幸。ファストフードだが、具の採集、仕込にはすごい手間暇がかかった実はスローフード。

その後の滝へのツアーも盛り上った3名。
僕はと言えば、なんとかダウンしてしまった彼女にあのソバとこの滝を味あわせてあげたかった・・・という思いが心を占めた。リベンジしましょうよ!ね!