goodoutdoor.blogzine.jp > 西表島グッドアウトドアのツアーアルバム

眼鏡発見伝

眼鏡発見伝

2008/03/21

ナーラの滝

かわいらしい青年たちだ。聞けば、大層優秀な学生さん。
外は日差しがきつく、暑かった分、冷たい滝との温度差はかなり大きい。結局僕を含めて4人しか泳がなかった。
一頻り遊んで上がった時、中の一人が眼鏡なくした!と言っている。
てっきりゴーグルかと思い、「探すのは難しいですよ。どうします?」となかば気のない慰めをかける。
「そうですよね・・・難しいですよね。ああ、この後の旅行が・・・」「うん?ゴーグルじゃないんですか?」「眼鏡なんです」「それは大変だ!探しましょう!」
僕も目がよくない。小学生時代から眼鏡だった。
眼鏡の大事さは誰よりも分かる。
大事な眼鏡と知り、僕は再び水の中へ。友人2人はゴーグルも持っているのに誰も助けに来ない。笑ってみている。
「どうせムリだろうと思っていました」とは後の証言。
実際僕も「見つかるかな・・・見つからないまでも一生懸命探すだけは探してあげないと・・・」という気持ちだった。
滝の下の水流は強い。かなり流されているなんてこともあるだろう。流されていたとしたら、発見は難しい。が、滝の下には何ヶ所か溝がある。ここに挟まっていてくれれば・・・。
サンダルを脱ぎ、足裏でこうした溝を探っていく。
すると・・・「あった!」
手で眼鏡を拾い上げ、彼に確認してもらう。間違いなかった。われながら奇跡的快挙と思う。
「さすがプロ!すごい!」などと衆目から感動の賞賛を浴びる。たまたまなんだけどね。
しかし、本当に感動していたのは眼鏡の彼。
たしかにこの後を考えれば眼鏡があるとないとでは全然違う。
乗りもさらによくなったのか、本当は日帰りで石垣に戻るはずだったのが、僕のナイトガイドに参加してみたい!と荷物もないのに3人とも急遽西表に泊まることにしてしまったようだ。
それならばと宿も探してあげる。
そして西表の夜の深さに3人はまた感動。感動。感動。
全部ガイド一人の手柄になってしまった(笑)。