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男3人今度はわびしく・・・

男3人今度はわびしく・・・

2008/03/14

ウチパナリ

昨日の男性に加えて今日はもうお一方別の男性が。彼はリバーを相当やられている方なので、シーカヤックのシングルでも問題なし!と今日は一人乗り3艇でのツアーとなった。
昨日も参加された男性とは、「今日はうちには初めての方なので普通の話をしましょう!」と内々に約束しておいた。大丈夫だろう。
しかし今日は海況が悪い。三角の波が高く、船のコントロールが難しい。
天気も昨日の快晴からは程遠く、ショボ降る雨に海は白く煙る。結局目的地に行くことは断念する。
かって炭鉱があったウチパナリをぐるりと一周する。この辺り、大陸と地続きの時代には巨大な河だったのだろう。川底で丸くなった大きな石がゴロゴロ折り重なって形成された岸壁はちょっと異様で面白い。
近くの洞窟で雨を避けての昼食に。もうなんだかここまででズブヌレ。かなり寒くグダグダである。
しかもソバを作っている時、かじかんだ手が滑ったのか、具の中でもっとも貴重な妻の力作ラフティー(角煮)がなべの中ではなく全部地面に・・・。
2人の目が一瞬ギラリ!と輝いた気がした。
が、実際には「洗えばいいですよ。洗えば!気にしないですよ。そんなの」と優しい言葉。その通り、肉を海で一度洗い鍋に戻す。美味しい部分が海に溶け込んでしまった気がするがしょうがない・・・。
飯後、洞窟の外を見ればあいかわらず激しい雨。なかなか出る気になれない。
となれば今しばらく3人で話などするのであるが、先の約束にもかかわらず彼はどうしてもそういう方向に話を持っていこうとされる。やはり誰でも自分の土俵で相撲を取りたいのだろう。多少あきらめモード。まあ、いいか、どうせ男しかいないんだし。
しかし、昨日のカラッとした空なればこそはずんだトークも今日はどこかさびしい。
出発前、少し残っていたお湯が勿体無い、と本気でもないのに足湯を思い立つ。3人足を寄せ集め、上からゆっくり湯をかける。「あああ、あったかい・・・」
「はははは・・・・」「ははははははは・・・・」
むなしくわびしくさびしい笑いが薄暗い洞窟にこだました。