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グチ!

グチ!

2008/05/06

船浮湾

ホシミゾイサキの西表名。
実際のGWはもう少し続くものの、僕らのGWはもう終わり。昨日までの満員からは一転。今日は若いカップル1組とのゆったりツアーだ。
これでしばらくは、グッドアウトドアらしい気楽なツアーができる。充実のオフシーズン。
さて僕が釣り上げた魚の刺身を供してののどかな食事後、「釣れたらいいですねえ」なんて言いながら、餌をセットした仕掛けを潮の引いた海の唯一の深みに向かって投げておく。竿を立てたまましばらく待つも、変化なし。
食後の腹ごなしにマングローブの奥にある10メートルほどの小滝を見に行き、その後、干潟で小動物たちと戯れる。
そうしてしばらく遊んだ後、戻ってきてみると、2本の竿のうち彼女の方が竿先がピクピク動いている。
「ああ。かかってますよ、それ」
リールを巻いてもらえば、なかなかいいサイズのクサムルー(フエフキダイの仲間)。彼の方にも「餌変えましょうか」とリールを巻いてもらえば、魚がかかっていた。
最大干潮を過ぎて、魚が深みから上がってきているようだ。
釣れるとなるとお2人、なにかそわそわ。竿を触っていたいらしい。が、ちょっと巻いてはおいて、なんてことをしているうちに根掛りを繰り返す。
あきらめて、彼女は竿を置いた。そしてあちらの森へネイチャーコーリングへ。
一方、彼の方は根掛りしたようなので、僕がハリを外しに海の中に入る。そして外して戻ってきた途端、「ポン!」と音を立てて向こうの彼女の竿が倒れた。
「ああ、来た来た!巻いちゃえ!」
彼女は戻ってきていないので、彼が代わりに竿を手に取った。かなりしなっている。大物のようだ。
バスをかじっていたという彼は、糸を切らないように慎重に慎重に魚を足元に寄せてくる。が、浅場までくると、魚はまた力を振り絞って沖へ逃げる。何度かのそうした繰り返しの後、ついに大物は人の手に落ちた。
薄黄色に光る体。グチだ。グッグッグッグと浮き袋を鳴らしている。なので愚痴という。「すげえ!こんなの釣ったの生まれて初めてですよ!西表はすごい!」興奮している彼。
ようやく彼女が帰ってきた。「しまった~見たかった~」
たしかに見ごたえのある格闘だった。
「でも、彼女の投げた竿に来た魚を彼が釣り上げたんだから、これは共同作業。2人の成果ですよ。」
しかし、そんな彼らは石垣ホテル泊まり。魚を持って帰れないので、その成果はありがたく僕の家族のお口の中へ。
「来年は絶対西表に泊まります!」
2人の成果は美味しかった~(笑)