goodoutdoor.blogzine.jp > 西表島グッドアウトドアのツアーアルバム

くちびるに歌を

くちびるに歌を

2008/09/04

フカパナリ無人島

今日の海のツアーは、一昨日参加してくれた情熱カップルと、うちの4年越しのリピーター男性、Iさんが友人の姉妹2人を伴って参加してくれた。
海のコースなので本当は晴れてくれた方が海の色も海の中も綺麗なのだが、言い方を変えれば、紫外線も弱く過ごしやすいうえ、風も波も穏やかだし、特に文句は言えない。
そう、海は穏やかだった・・・・。
が、意外と穏やかな海も曲者だったりする。ゆるやかな曲線を描き続ける海面の緩やかな揺れに、女性陣3名とも船酔い。
特に姉妹がひどく、可哀相だった。聞けば、もともと乗り物に強くはないらしい。そして、初めてのカヤックが海で、しかも思ったより操作が順調に行かない。頼りになるのはお互いしかいないのだが、2人とも運動は得意な方ではない。そしてグロッキー。ストレスが二人にのしかかった結果である。
何度か上陸して、休憩しその度元気にはなるのだが、それでも船酔いは繰り返す。
なんとか楽しく過ごそう、船酔いなんて気にしないぞ!と頑張っているのが分かるだけに3人が可哀相ではある。
そして、どんなに船酔いが不安でも、海を渡ってもとの場所に帰らなくてはならない。
しかも帰りは向かい風。体力的には行きよりきつい。

こういう時、一番大事なのは、やっぱり気持ち。

帰り道、姉妹はバラバラになってもらい、僕とIさんの前に乗ってもらう。そうすると体力的偏りもなくなって船がうまい具合に3艇並んで進むことができるようになったので、「みんなで歌歌いましょう!」と提案する。
歌を決めて、歌おうとしたものの、意外と歌詞って覚えていない。最後はどれも「フンフンフン・・・♪」
それでも全然いいのだが、ならば!とサビのみ歌うという方法に変更。
いいのは、みんな恥ずかしがらずにけっこう大きな声で熱唱。みんな多少の恥ずかしさがあったとしても歌は好き。だから歌える。歌っていいねえ。
ビギンからブームから最近のGreenまで色々思いつくまま歌い続ける。
で、そんなふうに楽しくリズミカルに漕いでいると・・・
あっという間に島が遠ざかり、港が近づいてきた。
そして帰りは一人も酔うことがなかった。

それだから、港近くの珊瑚礁では、みんな思う存分もう一度シュノーケリングが出来たのだった。
なんか最後には「良かったね~!」ってみんなで笑顔を交わせる、今日はそんなツアーだった。