小高い丘陵一息に駆け上がる。 見下ろせば 白い砂浜の向こう 目の前いっぱいに広がる水色から深い青への グラデーション。 光を受けてキラキラ輝く波間。 遠くを行く外国船。 それらが弾んだ心をいっそうときめかす。 その時、僕らの背中から 足元の砂を巻き上げて吹き抜けていったのは 青い夏の風。 腕を大きく広げ、目を瞑り、僕らはその風に乗る。 心は自由だ。 いつでもどこにいてもこの風を忘れない。