今日は公民館の作業日。
シコマヨイ(初穂祝い)の前に行われる作業(ムラングトゥ)なのでシコマムラングトゥと呼ばれる。
主には草刈り。公民館が管理する農道などを青年からオジイオバアまで全員出てきてやっつける。いつもながら暑い日差しだが、それでも今日は涼しい北風があるので快適だ。
↑伸び放題の草をビーバーで刈っていく若者(20代~60代)部隊。後ろからはその草を道の脇に集める熊手を持った年寄り部隊(60代後半以上)がやって来る。
こういう村総出の作業というのは楽しい。なにが楽しいと言われると難しいのだが、う~ん、みんなと汗を流して笑い合うのと、酒を飲んで笑い合うのとでは、重さが違う。そんなとこか。
ついつい忘れられてしまう上村遺跡の一部、井戸(カー)への道の整備。
海のすぐそばなのに真水が出るという不思議な井戸。上村に人々が住んでいた時はこの井戸までの急斜面を上り下りして水を汲んだのかと思うと、その苦労にため息が出る。
いきなり捕まえてきたハブを解体し始める先輩。
あまりの手つきの良さにじっくり写真も撮れない。僕に何かを教えようとしてくれているらしい。
右手に持っている内臓、この内臓に巻きついているのがハブの脂。これが大事らしい。これを集めて少しレンジで温めると油とカスが分離する。この油を取っておいて、ニキビやカブレなど皮膚の炎症に塗るといいらしい。
「ただ、臭いんだよ」
と仰る。さもあらん。ヘビなどの糞は尋常じゃない臭いがする。
このむかれたハブ、美味しそう。食べるのかな、と思っていたが、あっさり藪の中へ捨てられてしまいました。せっかくだったら食べたかった。
これはアカバチ(アシナガバチ)の巣。それぞれの穴に幼虫がいて、巣は満室。
今日は女の子が一人、アカバチの犠牲になっている。
これまた別の先輩がいきなり持ってきて幼虫を穴から引きずり出し、そのままお口へ。何匹か続けてお口へ。
・・・・・・。
「ああ、やっぱりアカバチは味がない!クマバチ(スズメバチ)が美味しい!」
なんですか。この人たち。(笑)