新盛家茅葺き作業一日目


さて、いよいよ始まったカヤ葺き作業。
今日は公民館のムラングトゥとしてこの作業が行われる。
つまり出れる人だけが出るものではなく、できるだけ仕事も休みをとって、参加すべきものだ。
とはいえ、もともとが日曜日。やはり昨日までとは違って参加者も多い。
あいにくの雨で(本来は茅葺きは晴れた日に行うべき)あったが、後日程は組めないとの判断から決行することとなった。青年は7時に集合し、公民館からカヤの運び出し。
カヤを出来るだけ濡らさないように道路にテントをはって、そこにパレットを敷き、上にどんどんカヤを積んだ。

葺き始め
カヤ葺きは6名一組で行われ、今回は二組作られた。
始めは家の角(チヌ)から行われる。
一番最初だけはカヤを束ねたミナ(同じカヤで出来た縄)を外さずに、根っこを下向けにして積んでいく。
そしてそれをキーブクと呼ばれる細身の木の棒で押さえ、縄で締めていく。
これでスタート地点が完成。
ここから上から見て反時計周りに作業が進んでいく。因みに写真は僕がメンバーに配置された南西角。
もう一組は北東角からスタートする。
雨だれの押さえ
最初の一プク(幅?)目は雨垂れとなる部分。
出来るだけ軒から出る長さを均等にする目的で、敷き詰められたカヤに対し直角になるように足をつけた板で支えて行く。上の写真の下部分に見えるのがそれ。
支える人間はこれを徐々に進行方向に移動し、カヤを葺く人は、これにカヤの端っこが合うように敷き詰めていく。
雨だれの押さえ2
真横から見るとこんな感じ。
手前の足が写っている人がカヤを葺く人。奥が締める人。屋根の下が針を出し入れする人。
左の手が、板を支える人。
本来の茅葺きは足場を作らないでやったが、今日はこの屋根の傾斜が法定角度を超える為、足場が必要となった。
この足場が移動の邪魔をし、板の取り回しが非常に面倒臭かった。
ネガヤパニガヤ
カヤの葺き方は2重構造。
まず底となる部分にカヤを上向けに敷き詰める。
これをバダガヤ(内側のカヤ)と呼ぶが、このように上向きに敷いたカヤのことをネガヤ(根カヤor寝ガヤ?)とも言う。そしてその上に表となるカヤを下向けに積む。これをパニガヤ(羽ガヤ)と呼んでいる。
屋根の表にカヤを下向けに積む意味は雨の流れをよくする為らしい。
上の3名
屋根上メンバー。
カヤ束を下から受け取り、解く人(左)。カヤを紐(ミナ)で締めていく人(奥)。そしてカヤを葺く人(手前)。最初はゆっくりだが、途中から葺く人はどんどん先行して行く。(下写真)
カヤ並べ

針使う人
「針」と呼ばれる先の尖った竹を下から屋根に突き刺し、カヤの上に紐を出し入れする下の人。
上との連携が大事になる。
ジーマーリャ
カヤを運んだり、上に投げたり、あるいは下の支持に従って色々な道具、材料を準備するジーマーリャーのメンバー。上に上がらない人間はほとんど全てこのジーマーリャーとなるが、僕らのようにその組専属で用事をこなす人間も必要となる。
カヤ縛り方上
キーブクでカヤを押さえ、それをぎゅっと締めた紐。
写真はちょうどキーブクの接続部分。2本一緒に締め込んでいる。
キーブクには側面に締め込む硬いものとして「ダシカ(シマミサオノキ)」「ガーキ(リュウキュウガキ)」があり、角を回す際に使われる「アブチャン(モクタチバナ)」の3種類があった。
カヤ締め方下
屋根の下側。
紐は垂木を回すようにかかっている。
一番下が垂木。その上の野地竹、そしてネガヤ、パニガヤをサンドし、一番上のキーブクを紐で縛っている。
葺いた後、締めた後
これは2フク目。
チヌ(角)を境に右は紐で締められた後。
左は締める前で、カヤが葺かれたばかりの状態。
前の列(一プク目)のキーボクが見えないようにカヤを敷き詰めて覆っている。
真ん中の二人は、まだ左側の列が終わっていないのだが、先にチヌファと呼ばれる部分を作っている。
棟の部分はこのように先行し、盛り上げて作らないと、どうしても軒に平行

新盛家茅葺き作業一日目」への1件のフィードバック

  1. 古川勝信

    こんばんわ!
    すごい!こんな風にやるんですか!
    下地とか基本的な部分は本土のものと大差ない感じですね。
    雪国のは萱の厚みがハンパないです。
    軒先部分はきれいにカットしてあるのが普通ですよ。
    こういう文化はぜひ継承続けてください!

    返信

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