世願い(ユーニンガイ)

今日は世願いという行事が祖納各御嶽で行われた。
世願い(ユーニンガイ)とは稲作儀礼の一つで、稲の成長を祝い、豊作を願うとともに、各御嶽の氏子(山人数)たちの無病息災を祈る行事だという。
僕ら西表出戸家は西表小学校の裏にある「西泊御嶽」通称「ウフウガン」の山人数に入っている為、こちらに集まった。
P4190637
ウフウガンのウフとは「大きい」という意味で、昔は沢山の山人数を抱え、力も金もある御嶽だったようだ。ちなみに今の西表校の敷地の大部分はこのウフウガンから譲られたものであり、校庭もグランドも体育館も全てはもともとオガミの森だったそうな。
そのウフウガンのご利益は「旅の安全」だそうで、昔からエライ役人などは全部この御嶽(オガミ)に加入したようである。
その為か知らないが、この御嶽は他の御嶽のように、代々、司(チカサ)、チヂピを輩出する特定の家系というものを持たない。つまり誰が継ぐべきかというところが曖昧な御嶽なのだ。
で、今現在、祖納の他のオガミにはあるチカサが途絶え、いまだ新しい方が生まれていないのである。
僕もこのオガミは大好きなのだが、一つそれだけが寂しい。
ピシッとした神聖な感じがどうしてもないし、司がいる御嶽だけが歌える歌も歌えない。
こちらはとなりのオガミを盗み見。
ちょっと羨ましい・・・。
P4190660
さて、その昔、先ほど言ったように山人数は多かったものだから、うちの西泊御嶽も隣のパナリ御嶽も、ある程度の年齢の方々で中はいっぱい。僕らのような青年は入る場所などなかったらしい。
で、それぞれのオガミの青年がチームを作り、小学校の校庭で野球の対抗戦をやったらしい。
それで、公民館の役員などがオガミに挨拶に回ってくる時だけ、一旦中断して接待に戻ったとか。
今の80過ぎのオジイが青年の時代である。
では、その頃、子供たちは?と聞けば、
そりゃあ、うるさい親がいないんだから、みんなよろこんで海学校、山学校さあ!
とのこと。

ああ、なるほどね~!
P4190651
うちのフクも今日はいつもよりずっと遅くまで、当然のように遊んでおりました。
でも、まあ、そりゃあ、そうだな。
親だけ楽しそうに酒飲んで、先に家に帰ってろとは言えないもんだ。

ちなみにお隣は保育所にやってきた新しいお友達。
フクに一番歳が近い可愛い女の子。
ネエネエたちが卒園した後、同い年ぐらいの女の子がいなくなった中、やって来てくれたフクの天使。
本当に嬉しそうなフクです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>