月別アーカイブ: 2011年3月

さよならの季節

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さよならの季節です。
西表校の先生。
だいたい3年しか同じ学校に留まることができないのが慣わし。
地域、子供たちにとても愛された、
熱心で明るく愛情あふれる先生でした。

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この笑顔もしばらくは見れません。
でも必ず帰ってくるよね。

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西表やまねこ診療所のO先生。
僕とは節祭で棒を打ったこともありますし、西表青年会としても長い間、頑張ってくれた先生でした。
2年間の南極勤務を終えて帰国したものの、受け入れる側の事情で元の西表西部診療所に帰ってこれなくなりました。
先生の無念さも伝わり、僕ら仲間としても本当に残念です。
戻ってくる時の為に、アパートまで借りてそこに家財道具一式を置いて南極に行った先生。
昨日はそのアパートの引越しに一旦戻ってきたO先生を公民館で送別激励会。そして今日は盛大に送り出します。

必ず帰ってこいよ~!
また遊びにいらっしゃいよ~!
おじい、おばあ、総出の祖納星砂スーパー前でのお見送り。
先生一家が島で愛されていたことがよく分かります。

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そのまま、上原港まで着いて行って、2回目のお見送りです。
安栄観光の船長さん、西表西部で7年2ヶ月勤務した先生の為に7回汽笛を鳴らしてくれました。

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西表島の春はこうした別れが繰り返されます。
寂しくない別れなんてないに違いありませんが、「別れの儀式」はお互いにケリを付ける為に必要なんでしょう。
思いを残さない。
全ての気持ちを昇華させ新しい一歩を踏み出す為の節目なんですよね。
O先生ファミリーのますますのご発展を祈っています。
いつかまた会いましょう!

そしてこうなった。貝食べる日々。

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採ったイソハマグリ、美味しくいただきました。
3月23日は、イソハマグリの酒蒸し。
ああ・・・うまい!!

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24日は、前日の酒蒸しの出汁を使って、僕が料理しました。
イソハマグリのボンゴレ。
うまくいった。貝の風味たっぷり。
芙久世も喜んで食べてくれました。

でも、僕が何か作ると・・・
必ず作りすぎてしまうのです・・・。

安全講習会が、新聞に載りました。

昨日の新聞に16日行われたカヤックガイド安全講習会の記事が出ました。お忙しい中、わざわざ取材に来て下さった記者さんに感謝!!

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みなさん、4月も頑張って受講して、6月の検定会は全員合格を目指しましょうね!!

カヌーで潮干狩り


仕事のない穏やかな日ほど勿体無いものはない。
しかし、この仕事のない日がいつまで続くかはまったく分からない状況なので、西表出戸家は食料自給率を引き上げることにした。
勿論、そこは貧乏臭く、辛い節約は嫌なので、楽しく遊びながら食料を手に入れたい。
そういう意味では西表はいい環境にある。
海に出かければ何かしら食べれるものは手に入るのだから。

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幸い、フクも保育所が休みなので、午前中しっかり畑仕事をした後で、昼からは遊びがてら、潮干狩りに出かけることにした。
一人で行くより、フクを連れて行った方が楽しい。
それに彼女にとってもよい遊びになる。

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本人は自分は漕げる気満々でいるのだが、実際には全然漕げていないので、今日の向かい風では少し重しになっている。まあ、いいトレーニング。浜に到着してハイポーズ!

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さて、頑張りますよ~!
中腰でザクザクザクザク砂を掘り返して行く。
大きなイソハマグリがゴロゴロ!
「わあ!大きい!!」
喜ぶフク。

しかし、1時間ほど頑張ったところで体力の限界が。
なおもズンズン移動して掘り返していく僕に対し、ペタンとお尻をついてその場で掘り始めたフク。

もうそろそろ潮時だね。
という訳でフクは貝を洗う役目に変更。

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いっぱい採れました~!!
さあ、海水を汲んでお家で砂抜き。

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明日はお味噌汁かな?それとも貝の酒蒸し?
楽しみだね!

スーパームーンならぬスッパイムーン

3月20日が18年に一度の一番大きな月、スーパームーンが現れる日だと思って夕方ぐらいから楽しみにしていた。で、調べてみたら、3月20日の午前3時が最接近って言うじゃあないですか!
なんだそりゃ?
昨日の晩はたまたま8時頃に月を見ていた。確かに明るかったぞ。それでも最接近の7時間前。
間違って期待して見た今日の月は最接近から17時間後。
それでもかなり明るく感じたのは気のせいか・・・?
まあ、しょうがないのでUPします。
その時は感動して見ていたスッパイムーン

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夜のうろこ雲を鮮やかに照らし出したスッパイムーン。
こんな鮮やかな夜の雲は初めてだと感動したのは、先入観のなせるわざか?

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夜なのに彩雲が出てる!なんて感動したのも先入観?

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ほらカメラを使えば、月と街頭で絵が描けるよ!
これはヤマネコの親子!!
なんて無邪気に娘と楽しんだのに・・・・

すべては先入観だったと言うんですか!!!
くっそ~・・・・(泣)

食料を調達

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先日、ツアーの帰りにトローリングで魚を釣った。久しぶりに新鮮な魚を食べたら、思いのほか美味かったので、仕事もない中、より美味しい魚を求めてカヤックで朝の海へ出た。
風でカヤックが流される中、実質、1時間半ほどでバラハタと良型イシミーバイの2匹。それも後半の20分ほどでポンポンと。
もっと釣れる気がしたが、妻からは沢山釣ってこないでね、なんて釘を刺されているし。
費用対効果から言っても、まあこんなもんでしょう。
すっぱりと切り上げる。
昼からは畑が僕を待っている。

スロープで魚を捌く。
さあ、これをお刺身にするか、それとも煮物にするか。
僕的には贅沢に刺身がいいけど、刺身だと家族のオカズには向かないかなあ。もっと釣ってれば、魚尽くし。
悩む必要ないよね。

お絵かきが得意になってきました。

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小さい時から鉛筆とかクレヨンとか、筆だとか、そういうものが好きだったフク。
ちょっと見ない間になかなか凝った絵を描くようになりました。
しかし、そこはやっぱり女の子。
西表に育ってもテーマはお姫様と花。
最近はこればっかりですが、一旦絵に向かい始めるとなかなかの集中力を見せます。
小さな芸術家が島の自然を絵に取り入れるようになるのはいつのことでしょう。

思い

毎日、死者行方不明者が増えていく報道。実際沢山の方々がお亡くなりになられ、残されたご家族の心中、察するに余りあります。
また原発への不安恐怖。関東以北の皆さんの心労、心が痛みます。

幸せなことにうちのような日本の最南西端の島では、まったく日常生活は変わりがありません。

しかし、関東方面の方々を中心に3月4月、GWの仕事がほとんどキャンセルとなってしまいました。
関西の方でも娯楽自粛の流れの中、キャンセルが出ています。

これからは僕らのような観光業の日銭で生きている人間にも非常にきつい期間となりそうです。
こっちにはアルバイトもなし。でも家族は食わせねばならないし。
ツアーの売り上げの一部を寄付しよう、なんて妻と話していたのが今となっては現実を知らないがゆえの夢の話だったとしか思えない。

それでも、こういう中で僕らができることは、どんな思いであれ西表にいらっしゃった方々にはせめてその間だけでも現実を忘れさせてあげて、楽しい時間を過ごさせてあげることしかないのだなと思っています。僕らの仕事を不謹慎と思われる方々があるのも承知の上で。
それこそが僕らの仕事だから。

被災していない人たちは、被災者の方々に心を砕きつつ、また出来る支援はしつつ、でも一番大事なのは今の生活をなるべくそのリズムを壊さずに過ごしていくことだと思います。元気な地域があってこそ、今後のより早い日本の復興がなるのだと思っています。

皆さん、体にはくれぐれもお気をつけて。

沖縄県カヤックガイド協会 安全講習会 in 西表島

3月14日の沖縄本島会場に続き、西表島では16日にカヤックガイド安全講習会が開催されました。
14日は西表もとってもよいお天気だったのですが・・・
16日は北風が強く、海は大時化。気温はいっぺんに冬に戻ってしまいました。
そこでいつもの開催場所、トゥドゥマリ浜ではなく、北風があたりにくい白浜へ移動です。

今回も講師には本島から漕店、大城協会副会長に来ていただきました。
一方の参加者は東部から、東部交通(西表島交通)4名、マリンレジャー金盛1名、シーカヤックツアー海月1名。
西部からはまんさくツアーサービス1名、ぱいしぃず2名、グッドアウトドア1名。
他に協会外からサニーデイ1名、タイドライン1名、民宿まりうど1名という総勢14名でした。

午前中は陸上での教養講習です。

6月に行われるガイド検定会において問われるかも知れない、ロープワークに海図の読み方、フィールドの特徴などガイドとして必要な知識をみんなで確認しました。
さすがはアウトドアで仕事をしている面々。非常に寒い中でしたが、集中力を途切れさすこと無く、まじめに取り組んでいました。

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お昼は西部のガイドのいくつかは、ぱいしぃずさんのご好意でぱいしぃず事務所に寄せていただき、おそばをいただきました。普段よく知っているガイドさんばかりですから、こういうのもなかなかいいものです。
ご馳走様でした~。

そしてお昼をはさんで海の上での実技講習です。

沖縄でよく用いられる「シットオントップ」と、俗にシーカヤックと言われる「リジット」タイプ。今回はその2種類の検定が行われる為、船は普段自分が使っているものを持ち込んでの講習です。

幸い、西表地区にはJSCA(日本セーフティーカヌーイング協会)のイントラを持っているガイドが多数おり、また今回の講習会にもそのうちの5名が参加していましたので、大城さんを含めた6名で残り7名に技術を指導、あるいは確認するという、ほぼマンツーマン講習に近い贅沢で中味の濃い実技講習となりました。

特に初めての参加者の方々がみるみるうちに良くなっていくのを見ることは、教える側にとっても教える喜び、指導方法を勉強する良い機会となりました。

そして最後は2人1組でのレスキューです。今回は特にロープを使ったレスキューに取り組んでみました。

本当に水に入るのは冷たかったのですが、そこは最後と思ってみんな思い切って何度も沈をし、様々なバリエーション、シチュエーションでのレスキューを訓練しました。

講習会終了時のみんなの笑顔、そしてまた来たいという言葉に、この講習会の充実ぶりが現れていました。

しかし、今回はまだ終わりません。
夕方からは今度はカヤック、カヌーガイド業向けの保険の説明会が催されました。
講師には東京プロビジョンの都倉様をお迎えしての説明会です。
この大変な中、なんとか時間を見つけて飛んで来てくださった都倉様には頭が下がる思いです。

今回は我々の為に組まれた、内容、料金ともに充実した保険をご紹介いただきました。
また実に詳しく保険の仕組み(表裏)を教えていただき、今まで遠かった、ただかけているだけだった保険をリアルに考え直すことができました。
ありがとうございました。

講習会を終えた感想としてですが、やはりここに出てこようというガイドさん達は熱いです。そして危機管理に対する意識を持っていると言えます。それは都倉さんが仰っていたように、「皆さんになら安心して保険をお奨めできる」というところでしょう。
今年行われる検定会にしてもそうです。
勿論、個人は公認ガイドの資格を得ることを目標とするでしょうが、それを得ようという人はトレーニングをする。勉強をする。そしてその中でガイドにとって一番大事な「意識」が向上することが一番大事なのではないかと思います。それが検定会制度の本当の目的です。

次回は4月13日です。
より検定会の試験問題に沿った講習会になるかと思います。
今回同様、多くの方々が積極的に参加してくれることを願っています。

地震津波被害に合われた皆様へ

恐ろしいことが起きてしまいました。
被害に合われた方々、こんなブログを見ていることはないのでしょうが、それでも少なくとも僕が知っているグッドアウトドアのお客さんたち・・・
皆様のご無事を心の底から祈っております。
とにかく生き延びて下さい。

出戸