3月14日の沖縄本島会場に続き、西表島では16日にカヤックガイド安全講習会が開催されました。
14日は西表もとってもよいお天気だったのですが・・・
16日は北風が強く、海は大時化。気温はいっぺんに冬に戻ってしまいました。
そこでいつもの開催場所、トゥドゥマリ浜ではなく、北風があたりにくい白浜へ移動です。
今回も講師には本島から漕店、大城協会副会長に来ていただきました。
一方の参加者は東部から、東部交通(西表島交通)4名、マリンレジャー金盛1名、シーカヤックツアー海月1名。
西部からはまんさくツアーサービス1名、ぱいしぃず2名、グッドアウトドア1名。
他に協会外からサニーデイ1名、タイドライン1名、民宿まりうど1名という総勢14名でした。
午前中は陸上での教養講習です。

6月に行われるガイド検定会において問われるかも知れない、ロープワークに海図の読み方、フィールドの特徴などガイドとして必要な知識をみんなで確認しました。
さすがはアウトドアで仕事をしている面々。非常に寒い中でしたが、集中力を途切れさすこと無く、まじめに取り組んでいました。

お昼は西部のガイドのいくつかは、ぱいしぃずさんのご好意でぱいしぃず事務所に寄せていただき、おそばをいただきました。普段よく知っているガイドさんばかりですから、こういうのもなかなかいいものです。
ご馳走様でした~。
そしてお昼をはさんで海の上での実技講習です。

沖縄でよく用いられる「シットオントップ」と、俗にシーカヤックと言われる「リジット」タイプ。今回はその2種類の検定が行われる為、船は普段自分が使っているものを持ち込んでの講習です。
幸い、西表地区にはJSCA(日本セーフティーカヌーイング協会)のイントラを持っているガイドが多数おり、また今回の講習会にもそのうちの5名が参加していましたので、大城さんを含めた6名で残り7名に技術を指導、あるいは確認するという、ほぼマンツーマン講習に近い贅沢で中味の濃い実技講習となりました。
特に初めての参加者の方々がみるみるうちに良くなっていくのを見ることは、教える側にとっても教える喜び、指導方法を勉強する良い機会となりました。
そして最後は2人1組でのレスキューです。今回は特にロープを使ったレスキューに取り組んでみました。

本当に水に入るのは冷たかったのですが、そこは最後と思ってみんな思い切って何度も沈をし、様々なバリエーション、シチュエーションでのレスキューを訓練しました。
講習会終了時のみんなの笑顔、そしてまた来たいという言葉に、この講習会の充実ぶりが現れていました。
しかし、今回はまだ終わりません。
夕方からは今度はカヤック、カヌーガイド業向けの保険の説明会が催されました。
講師には東京プロビジョンの都倉様をお迎えしての説明会です。
この大変な中、なんとか時間を見つけて飛んで来てくださった都倉様には頭が下がる思いです。

今回は我々の為に組まれた、内容、料金ともに充実した保険をご紹介いただきました。
また実に詳しく保険の仕組み(表裏)を教えていただき、今まで遠かった、ただかけているだけだった保険をリアルに考え直すことができました。
ありがとうございました。
講習会を終えた感想としてですが、やはりここに出てこようというガイドさん達は熱いです。そして危機管理に対する意識を持っていると言えます。それは都倉さんが仰っていたように、「皆さんになら安心して保険をお奨めできる」というところでしょう。
今年行われる検定会にしてもそうです。
勿論、個人は公認ガイドの資格を得ることを目標とするでしょうが、それを得ようという人はトレーニングをする。勉強をする。そしてその中でガイドにとって一番大事な「意識」が向上することが一番大事なのではないかと思います。それが検定会制度の本当の目的です。
次回は4月13日です。
より検定会の試験問題に沿った講習会になるかと思います。
今回同様、多くの方々が積極的に参加してくれることを願っています。