
4日間にわたったJSCAのイントラ1検定会が終わりました。
検定会とはいえ、IT(インストラクタートレーナー)の方々が入られた日からずっと夜はみんなで和気あいあいと飲んできたわけですが、それで良かったのは、みんなから「IT」=「厳しい」→「実技で余分に緊張!」というマイナスの方程式が抜けたこと。
奇跡の全員合格を成し遂げよう!と夜中も西表ガイドは固く結束していました。こんな雰囲気は過去の検定会でも見たことなかったですね。
僕は今回のITの吉角さん(パドルコースト)、西胤さん(カヌースクール九州)とは先から面識があり、お世話にもなっていたので、けっして怖いイメージはなく、最初からリラックスしていたわけですが。
でも、う~ん、みんなはいざ知らず、僕はやばい・・・・。
これが正直なところです。
が、みんなしてまずかったのは、実技の前日の夜に、みんなで深酒してしまったこと。本番当日、みんな二日酔いでグロッキー気味。僕はまったく平気だったので、8時に会場入りして1時間ほど実技種目の確認。
その間、みんなはせっかく早入りしたのに、体調回復の為寝ている始末。今回デモンストレーションの大役を務めることになったサエちゃん(ぱいしぃず)に至ってはロングロールで下向いたら絶対吐いちゃうと言っています。
どうなることやら・・・
そう思った実技検定でしたが、さすがにこの日に向けてみっちり練習を積んできた面々。体調の悪さに加えて、時折回り込んできて吹く強い風、そしてやっぱりしてしまういらない緊張。こういった悪要素を上回る気迫で、苦手種目を次々クリヤー。
僕も直前まで出来なかった苦手種目のうちハイブレイスを、本番では気合と殺気でクリヤー。仲間から沸き起こった拍手に感激。
逆に直前まで上手く行っていたロングロールに手間取り、なんとか起き上がってきたものの、自分自身やっぱり出てしまったか・・・・という気持ち。
でも、これで吹っ切れました。
次のショートロール2連発はこれまでで一番の成功。またもやみんなの温かい拍手。吉角師匠の「出戸君もロールぐらいで拍手もらわないように、早くならないとね」という言葉はその通りだと思いますが、吉角師匠も拍手をくれました。(涙)
これでいい!少なくとも前回の検定会よりは格段の進歩があった。今年秋の、最後の検定会で今日よりもいい実技をして合格しよう!そう前向きな気持ちになれた実技検定でした。
さてさて、最終日。指導法の講義でまだ教室にいる仲間とは別に、これも単位を持っている僕は、昨日の実技検定後、ITの方々からフィードバックされた事項の確認。
「リカバリーとかロールは起きれた起きれないで成果が分かりやすいから、みんなそればっかり練習しようとするんだけど、本当の大技はその前のコンビネーションなんですよ」
なるほどその通り。そう思って午前中はS字走行や90度ターンの練習をしていました。僕がこれまでやっていたことの一歩上を行こうと思うと、予想以上に難しいことが分かりました。う~ん。これは・・・。
もしかするとこの種目も実技では落としたかも知れない・・・。ちょっと不安になります。

さて、昼後、僕も教室に呼ばれての、結果発表です。
受験番号順に成績表がITから渡されます。さすがに渡された途端、教室はシーンと静まり返りました。
さてさて、僕の結果は・・・・・・
全種目に75点以上が以上が並んでいます。過去にはなかった80点という点数もレスキューの種目についていました。
自分でも悪かったと分かっているロングロールの欄には★マークで75点。
これは知っている。オマケマークだ。オマケでも一応、クリヤーということ。
75点以下はなし・・・
???
もしかして合格???
合格・・・
合格・・・
急に喜びがこみ上げます。
なんだか涙腺が熱くなりました。
後ろを見るとデモのサエちゃんと目が合いました。
『サエちゃん、うかった!』
声を出さずに口パクで喜びを伝えます。
ITの吉角師匠がみんなに告げます。
「今回の受験者の皆さんのレベルの高さには正直言ってびっくりしました。おそらく僕が知っている中では初だと思います。今回のインストラクター1検定会は全員合格です!」
「うおおおおお!」
教室内が巨大な咆哮のような歓声で爆発しました。
イカリンがとなりの山本君(サニーデイ)に飛び上がって抱きつきます。そこここでハグの輪が。
僕も最後のツメの一歩を協力して下さった、西胤師匠と抱き合って喜びました。
奇跡の全員合格!
本当に嬉しい・・・・
興奮はいつまでも冷め遣りません。
教室自体が大きな大きなウネリを持った生き物のように鼓動しているようでした。
やっとやっと。4年目の合格です。
ついにJSCA公認インストラクターになりました。
p.s.2枚目の全員合格写真、吉角師匠のブログより拝借しました。ありがとうございます。