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台風1号の名残波を漕いで、小鉄砲水に歓声。

台風1号の名残波を漕いで、小鉄砲水に歓声。

2006/05/19

アラバラ川など

台風1号は1週間前にフィリピンで出来て、そのまま台湾の西を北上。大陸に抜けていく筈だった。1号なんて滅多に島には来ない。ところが、この大型台風。何を血迷ったか大陸の縁に沿って東シナ海を東へ。
18日から西表でも強い南風と高い波の影響を受けた。
残念ながら、昨日は強風でツアー中止。夕方には大時化。
さて、今日。心配された風は少し弱まっていた。台風が離れていったせいだ。朝の段階でまだカヤックできるほど風は弱まっていなかったが、昼からはできるかも、と予想。
とりあえず、午前中はジャングルなどをトレッキングして遊んだ。そして、午後。風はいつのまにやら北風に。そのせいか、フェリーは欠航したものの、祖納周辺では波がおさまっていた。
よし、漕げる!と早速カヤックを準備。海へ出た。
しかし、リーフの外ではまだまだ高い波が立っており、その余波が沿岸を行く僕らのカヤックにまで届く。波というよりもうねりに近い。そのまま海を漕ぐのはやめてアラバラ川に入ることにした。
が、昨日の強烈な南風の影響で砂が河口付近に持ち上げられ川を堰き止める天然の堰堤になっていた。そのうえ、潮が引き始めているせいでアラバラの河口では、川と海とで実質数10センチの水面差がある。カヤックでは侵入できない。
しょうがないので、カヤックを引っ張って天然の堰堤を乗り越え、川に入った。川は全く穏やかだった。そりゃあそうだ。もともと川は穏やかなもの。それが、今は海とも繋がっていないのだから、尚更。池と一緒だ。
そのまましばらく、操作に苦労しながら、ワーワー言って狭いマングローブの水路での川遊びを楽しむ。
そして川の散策を終え、再び海に出ようとした時・・・。
なぜか、流れがある。河口に向かってカヤックがきつく引っ張られる。と、気付いた。砂の堰堤がない!
河口は決壊していた。川は急流下りの川のように轟々と海に注いでいた。カヤックはそのまま川を下り落ちる。
おお!楽しい!このまま海まで行くぞ!と喜んだ時、となりのカヤックに乗っていたお客さんが無理にカヤックから降りようとしたらしく、横を向いて止まった。巻き添えを食って衝突。残念、最後まで下れなかった。
が、みんなワーワーキャーキャー言いながら、この時ならぬ小鉄砲水を下って遊んだのでした。今日一番盛り上がった瞬間だったなあ。