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最後に辿り着いた聖地

最後に辿り着いた聖地

2008/09/17

アーラ

台風13号はやっと去ったかと思えば、同じものが台湾でUターン。沖縄方面へ接近している。そしてせっかく落ち着いてきた風なのに、今日はその影響で激しく北風。
朝いきなり、上原行きの船が欠航。石垣から入ってくるお客さんは大原廻りになってバスでの移動。スタートは1時間遅れとなってしまいなんだか非常にバタバタしてしまった。
しかも出発地点で、昨日ナーラに行ったガイド仲間から、「おそろしいくらいの崖崩れで、滝へは全く行けないよ」と聞かされ、時間的問題、風の影響なども考えれば、すっかり萎えてしまい行く気をなくす。かと言って、この波、風では海も難しく、川に行くしかないというのが正直なところ。
そこで、みんなと話し合った末、まずはやっぱりカヤックも漕ぎたかろう、と仲良川の支流に行くことにする。
しかし、ここでもやはり川は相当荒れていた。川底は上流の土砂崩れ(未確認)の影響だろうか、深く砂がかぶっており、浅くなっている。少し上流に向かって沢を歩くが、あまりにも水量が多い。また沢靴を用意していなかったので、これ以上は困難と判断し、戻ることにした。しかも、悪いことに飯を食う場所すら確保できなかった。
それで、一端港に戻り、遅くなってしまうだろうお昼をとった後、トレッキングで秘境の滝を目指そうということにする。
が、その帰り、風は向かい風。強烈に吹いている。女の子2人組には無理だろうと前もって牽引。
が、港に着いたのは早くも2時になろうかという時刻だった。今日石垣に戻るという方もあって時間は押している。
しかし、みんな、おなかペコペコ。そこで、一致団結。みんなで協力して手早くご飯を作って済ましてしまう。
その後、事務所で沢靴に履き替え、アーラへ。
ここもあるべきはずの場所に岩がなかったり、道が消えていたりしたものの、幸い深刻な状況には至っておらず、1時間ほどでなんとか滝に到着することができた。
あっちにも振られ、こっちにも振られ、でもようやく最後に辿り着いた場所は、水も清く、空気は清浄。青葉から射す木漏れ日と飛び散る飛沫で奇跡的な美しさだった。
みんな滝壺に飛び込んで巨大な滝を見上げる。そして打たれる。感動のオーラスである。