激闘！西表島 夜
2008/07/20
サガリバナ
昨日のツアーは過酷だった。
一日で３日分ぐらいの仕事をした気がする。
したがって、２日間の台風による骨休めはチャラだ。
ものすごく体が疲れている。
今日は、一昨日中止となったサガリバナツアーに参加予定だった男性２人が、なんとかサガリバナが見たいというので、急遽サガリバナツアーのショートコースを入れていた。
しかし、昨日の強風である。
昨日はくしくも今日のサガリバナショートと同じコースになってしまったのだが、サガリバナのある場所までは、なんと約３時間もかかっている。
これでは、ショートコースにならない。風はまだ治まりそうもないので、中止と考えていた。
が、男性お二人は「どうしても、お願いします！」と強く希望される。
「体力は大丈夫ですから！」「風も弱くなってますよね！（たまたま）」
そこまで頼まれれば、ガイドとして行かないわけにはいかない。危険が高いわけではない。ただキツイのと、この後に控えるデイツアーに間に合わせられるか、という心配があるだけだ。
この後、普通の一日ツアーもある。最低８時前には帰ってこなくてはならないので、出発は３時半とした。
夜中、やはり風は強い。治まった感じはしない。
３時半の港は、当たり前だが誰もおらず、ひっそりとした中、ただ風の音だけが轟々と響いている。
うううう～む！
やめればよかったか？
牽引ロープを確認。
「しんどいよ！大変だよ！昨日は沈した人が出たし、３時間もかかったよ！」と先にお二人を散々脅かしておいたので、二人には緊張感がある。
同時に「言った以上やり遂げねば！」というやる気も見える。
なんとか、なるかも。
スタートする。
いきなり強い風。
そして突風。
明かりは月明かり。
次々と速い雲の陰に入れば、辺りは真っ暗。
パドルが水を捉える力強い動き。
カヤックは伸びる。グイグイ暗闇を突き進む。
暗闇の激闘。
１時間。
二人は夜を制した。
格好よかったぞ！