嵐の前の静けさ
2008/07/16
船浮湾
昨日できた台風は台湾方面へ行くと、僕の信頼する天気予報は言っているのだが、それでも心配は心配。
明日は間違いなく、ツアーできないだろうなあ・・・。
と思いながら、今日は水落の滝へ女性ばかり4名を案内した。今日は苦労するかもなあと思っていたのだが、これが全く。
もう少し風があってもおかしくないのだが、船浮湾は本当に全くの無風。
どこまで行っても無風。ひたすらに無風。
海面はミラー状態。
ずっとずっとその鏡が続く。
音もない。
不気味な感じ。
大きな一枚鏡の湾内にカヤックは僕らだけ。
なんなんだろう・・・。
なんだか、かえって心が落ち着かない。
台風・・・どうなったかなあ・・・・。
まさか、進路を変えてこっちに向かっているんじゃあ・・・。
それで、こんなに静かなのか？
まあ、帰って確認すれば済むこと。
今日、危険があるわけじゃない・・・。今日のガイドを楽しまなくては。
そう思いながらも、やはり心は台風に向かっている。
しかし、こんな風のない日の湿度の高さは、暑がりの僕にはきつい。
太陽の暑さは木陰でしのげるが、湿度の高さにはどうしたらいい？なんだか、もやもや。
あまりに穏やかな日すぎると思えたが、しかし、そこはやっぱり西表だった。
昼時、よりにもよって一番来て欲しくないタイミングで向こうの山から雨が来た。
山裾に広がった真っ白なカーテンを揺らして雨が降る。
食事の支度に入れない。
待ちぼうけの時間がこんなに退屈だとは。
釣れない魚。
笑えない冗談。
僕の心は・・・
やっぱり不安でいっぱいだった。