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仲良田節のふるさとを行く。

仲良田節のふるさとを行く。

2008/07/05

仲良川

ナーラでのサガリバナツアー、朝早くから皆さん頑張って船を漕いでいる。一番鶏が鳴く前に白浜を出発し、鮮烈な朝の光の中、サガリバナが密集する上流域に着く。
その頃、僕の住む村、祖納では、きっと「仲良田節」が流れている筈だ。6月の頭のシコマヨイ(初穂祝い)から毎朝、この歌が公民館から流れてくる。
7月22日、23日のプリヨイ、アサヨイ(豊年祭)まで青年が流し続けている。この時期の朝の風物詩。
しかし、悲しいかな、サガリバナツアーで既に家を出ている僕は、この歌をほとんど聴くことがない。
仲良川奥の田んぼへ、手漕ぎの船で毎朝遡って、仕事に来ていた祖納村の先人たち。そんな人々が残した歌、仲良田節。
歌は聴けないが、僕は毎朝、先人たちの見た、美しい朝の川を見つめ続けていられる。
幸せかもしれない。