月別アーカイブ: 2011年12月

イブイブの今日がうちでは、クリスマス!

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さて、今年で4年目。
フクセのピアノ発表会の日です。
今年も妻と色々ケンカしながら、この日まで練習してきました。
和音もだいぶ上手に弾けるようになってきて、これから!というところでしょう。
発表会自体も第10回。
節目の年です。
3歳の時から、これまでずっとトップバッターで出演してきたフク。
今年はフクよりも小さい子が沢山入ったので、順番がだいぶ後ろに下がりました。
rei
それなりに礼も上手になった気がします。
ちゃんとおじぎの意味が分かってきたんでしょうか。
fukupiano
頑張って、練習してきた曲を見事弾き切りました。
練習より本番に強いタイプ。ここ一番の集中力は見事です。(逆に言えば、ここ一番しか使えない)

夜、毎年恒例の西表青年会サンタがやって来てくれました。
大きな音で音楽を奏でながら、ハンドスピーカーで「デトフクセさ~ん、サオカちゃ~ん!メリークリスマ~ス!外に出てきてください!!」とお家の中に呼びかけます。
玄関に飛び出してみれば、ピカピカイルミネーションで光る、白いバンの形をしたトナカイからワラワラ出てくる青年会女子部の皆さん。当然サンタさんの格好です。
そして、そこに真打登場。
プレゼントを持った怪しげなサンタ。
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フクセは大丈夫でしたが、サオカは顔をひきつらせて逃げました。
こどもに嬉しいお菓子のプレゼントです。
こちらからはお返しに京都から送っていただいた日本酒を。

明日はもう内地。
いつもより早い里帰りに、今年は会えないかもと思っていたけど、今年もちゃ~んとサンタさんに会えてよかったね~。

クリスマス前の西表でと家2

うちの娘たちは肝が太いのか、なんなのか・・・・。

ブランコ

ねえねえが楽しくピアノを弾いている後ろ、家のブランコで遊ぶサオ。

楽しく乗っていたのに、「ドンッ」とブランコから引っくり返った!!
でも泣かないですぐ、また乗り上がる。
なにごともなかったかのような素なサオちゃん。

そして、後ろの大きな物音、一切振り返りもせず、知らん顔のねえねえ。
これでいいのか?

クリスマス前の西表でと家

今年は12月24日のクリスマスに里帰り。
すみません・・・。グッドアウトドアの年内営業もそこまで。来シーズンは2月8日から営業です。

妻とこどもは妻の実家のある京都へ。僕は父母のいる伊丹へ。お正月までお別れ。
そんな訳で、「みんなどこにいるのか分からなかったら、今年はサンタさんが来ないかもよ~」とパパサンタが早めのクリスマスプレゼント。
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kayak-guideのパパからのプレゼントは「KAYANAK」という名前のボードゲーム。
名前に惹かれて買ったのですが、内容も面白い。
本来はKAYAKとは極北のイヌイットたちの舟で、狩猟や移動に使われた道具。
このゲームもイヌイットを題材にしたもので、氷に穴を掘ってそこから魚を釣るというもの。
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やってみたら、面白かった。
箱の中には小さな鉄の玉が大小50ほど。これが魚で大2点、小1点。
使うのは片方が氷に穴を開けるピックになっていて、もう片方は先端に小さな磁石がついた釣竿になっているもの。

箱の上側のボードにはマス目の穴が空いていて、その下にA4コピー用紙を挟む。この紙が穴を開ける氷板となる。
プレーヤーは適当な氷のマス目に自分の駒(人形)を置き、2つのサイコロを振って、その数の合計だけ、サイコロに書かれたアクションを自分の駒と隣接するマス目に対して行うことができる。

アクションの指示は白サイコロに描かれている。一つはマス目の移動。一つは氷に穴を開ける。一つはその開いている穴から釣りをして魚を捕らえる。そしてもう一つはどんな動作も組み合して自由に行えるという4つの指示がある。
この4つめのアクションがなかなか良くって、例えば、サイコロの合計が6なら、移動2、穴2、釣り2のアクション。あるいは1つ移動、穴3、釣り2など、こどもが簡単な計算をしながら遊べるのだ。

他にも、青サイコロのには、まだ氷の張っているマス目を一つ溶かす(プレーヤーの移動をできなくする)、あるいは穴の一度開いたマス目を、一つだけ再び凍らせる(再びそのマス目を移動できるようになる)などという指示がある。

これらを組み合わせ、相手の動きを封じたり、釣りのできる穴を先に釣ってしまったりして、先に決められた点数だけ魚を釣り上げた方が勝ち。
大2点、小1点の足し算で、点数計算にもちょっと頭を使える。

つまり、これから小学生になるフクにとっては、ちょうどいい算数ゲームでもあるのだ。
幸い、彼女も楽しんでくれているので、こうやって遊んでいれば、知らず知らずに算数が得意になるかも・・・。

そして、僕の実家からもこどもにクリスマスプレゼントが届いた。
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これは、キャンバスセット。
表は黒板で多色のチョークでお絵描きができ、裏はホワイトボードで、マーカーで字が書ける。あるいは、ロール紙を使って、本当にデッサンのキャンバスとして使うこともできる。
フク画伯、早速虹色の雨を描きました。

で、このキャンバスセットが届く、ほんの数時間前・・・・
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分かりますか?
フクとサオが並んでうちの塀にチョークで落書き。
ママに買ってもらったらしいが、ホントに楽しそう。
僕も小学生時代には学校から備品のチョーク持ち出して、よくやったものだ。
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片手に赤チョーク、片手に麩菓子を頬ばるサオ。
昭和や・・・・。

そうそう、サオちゃん。
この子もネエネエに似て、かなりのお洒落好きになりそうです。
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ねえねえの昔の発表会用ドレスを引っ張り出してきて、何度も僕に聞く。
「あっか(サオカ)か~い(可愛い)?」

それで、僕はと言うと・・・・
ようやく新盛家の作業も終わったので、ようやくじっくりデスクでお仕事。
来年こそは新しいサイト立ち上げるぞ!とグッドアウトドアの新しいHPを作成中。
ちょっとだけ公開ね。
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CSSにHTML、java-scriptなど使用して、美しいうえに見やすくて、インパクトもあるものに仕上げる予定。

乞うご期待!

フクのピアノ

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フクにピアノが届いた。
とは言っても、甲斐性のない父ちゃんが買ってあげたわけではない。
ずっと練習してきたおもちゃピアノではいよいよ鍵盤が足らなくなって、見るに見かねたピアノの先生がフクセに貸してくれたのだ。
今朝まで他の生徒さんのところにあったのを、僕が取りに行ってきた。
行ってびっくり。
こんなに大きいなんて聞いてないよ!
電子ピアノだからまだましなのだろうが、けっこうな重さだった。

嬉しいフクセは早速、今度の発表会の課題曲を練習。
横にサオカも乗っかって、ねえねえの真似。
いや、邪魔しないであげてね~、サオちゃん。

聴いてると、知ってる曲をやりつくしたフクセ、なんだか作曲まで始め出した。
それが曲になってるのがすごい!
実は素質があったのか!!!

親馬鹿親馬鹿・・・・。

ヤータカビ

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午前11時にカヤ葺き替えが完成したその午後、今度は家の周りの掃除、および、落成祝い、ヤータカビの準備である。落ちたカヤやくずを拾い、連日の雨中の作業でぬかるんで沼と化した家周りに、砂を敷き詰める。
そして家の中を掃き清め、久しぶりに座敷に畳が入れられた。
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家の周りにも2張りのテントを立て、テーブル椅子が並べられる。
家の中では中柱(大黒柱)の下にすでにお供えが準備されているが、外はまだまだ。
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一生懸命働くが、お祝いの集合は夕方5時半だというのに、5時を過ぎてまだ整わない。
5時半を回り、ようやく着替えた人間が集まってきたので、後はその人たちに任せて僕も着替えに戻った。
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今日は出来るだけ着物で集まってほしいとのことだったので、僕も妻に着物を出しておくようにお願いしたのだが、急いで帰宅する道道すれ違った近所のおばあたちもやっぱり着物だった。
いつも野良着なので、こういう姿はなかなかに新鮮だ。
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いつもは末席に座るのだが、今日は棟梁やその他先輩方から上に上がるように言われたので、ありがたくそのお言葉に甘え、座敷に上がらせていただいた。村の先輩方はほとんどみんな着物姿だ。
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ようやく行事が始まった。
まずは、中柱にニンガイ。
僕の前には神司さまと先代のチカアッパァが座っている。
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中柱に供えた酒、マース(塩)などが、今回の作業の棟梁格に下ろされる。

そして、ドラの音とともに西表の「ヤーカタビ(家祟び)」が始まった。
家を作るということは一生にほとんど一度しかない人生の大行事。
その嬉しい気持ちを皆で祝福し、神に祈る為の古謡である。

内容は、「本当によい日を選び、島の懐から素晴らしい柱を切り出し、この神に守られた大里の真ん中に、大きな家を新築しましたよ。神様も親人も大工も『結い』に参加してくれた人々も皆祝ってください」といったもの。

今回は若い世代にもこの美しい古謡を知ってもらおうとの公民館長の気持ちから、先に2度ほど、「ヤータカビ」の練習会が行われた。そのおかげで初めての僕も、歌詞まではおぼつかないが、メロディーや繰り返しの部分は分かっていて心から楽しめた。
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ちなみにヤタカビは15番まで歌詞があり、最初に親が歌ったのと同じ歌詞を子が繰り返して歌い、次に二番に進む。そんなふうに繰り返しなので、実はなんとなく知っているだけでも歌いやすいのだ。

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お神酒を持った女性が酒を茶碗を片手に踊りながら、唄う村人の口に注いで歩く。

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15番まで歌い終わるとみんなドラでガーる。(ガーリー=幸せを招きよせるように手のひらを反して踊ること)

続いて、次の「ヤータカビ」の歌。同じく親と子が繰り返して15番まで。

こちらの内容は実に茅葺きの家を作る、その材料と順序を歌ったもの。半分は屋根に関することなので、今回勉強した「言葉」がいくつも出てくる。
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そして、最後が神司さまがいらっしゃらなければ、歌えない歌。「アパレ」

アパレの最後も見事にしまる!

いやあ、よかった~。
ホントこの作業に一生懸命従事してよかった~。
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アパレまで歌い終わり、祝宴が始まった。
「折」とビールは施工主の屋建設から160人前。
そしてカマイ(リュウキュウイノシシ)を獲る先輩方からカマイの刺身とカマイ汁。
すごいご馳走である。

ちなみにこれが中柱へのお供え。
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奥からお米、マース、ウサイ。お神酒(グシ)は座敷に座る皆に下ろされ廻っている。

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棟梁であった長老のオジイの挨拶。現場では祖納人らしい猛々しさで、時には後輩達を猛烈に叱咤した。

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余興として祖納岳節。
今回は特別に祖納岳を向いて踊られた。

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控える島の青年。
いい顔だ。
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西表口説(クドゥキ)は中柱を正面に。

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続いて控えるのは、島の若い婦人。
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まるま盆山を正面に「まるま盆山節」。
僕の長女フクセが先日一生懸命稽古した島の芸能の代表格。
しかし、本当に白鷺が舞っている。
さすが。

賑やかな宴は10時には一次会が終わった。
しかし、それでも祝いきれない人たちは、さっと外回りの片付けを済ました後、座敷に座を作り直して宴を続けた。
深々と下りている島の夜の帳の中、数年ぶりに明々とした灯のともった県内最古のお家では、夜が明けてもなお賑やかな嬌声が絶えなかった。
新盛家のこの屋敷もきっと久方ぶりに快く歌に酒に酔ったことだろう。

新盛家 屋根、葺き替え終了

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掲示が出ている。
本日がヤータカビだ。

終わるのか?

幸い夜中の激しい雨は治まって、静かな朝となった。

いよいよ、最後。
屋根天辺の「イリヤ」と呼ばれる枕状の部分を設置する。
まずは、カヤで吹き上げた頂上にとても硬いダシカ(シマミサオノキ)で作られた頑丈な杭(マルザ)を横向けに差し込んでいく。
このマルザがイリヤを留めて設置する為の重要な「根元」になる。
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下写真がマルザと呼ばれる重要な杭
カンダシカ

東西に向いた枕の両端には切りガヤと呼ばれる根元を切り揃えたカヤ束が準備された。(12月10日参照)
東西両側から見て、切りガヤの根元がきれいに半円に並ぶよう、30束づつ向かい合わせに積まれる。
その間にまたカヤを詰め込み、上からも葉先が下に向かうように被せる(雨を下に流れやすくするため)。
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そして両端をサイで押さえ込み、上からマーニのフガラの紐で編まれた竹の簾で押さえる。
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サイ(海老)
サイ

マーニのフガラの紐で編まれた竹の簾(タマシダリ)
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イリヤはこんな構造になっている。

そしてマーニのフガラの黒紐でマルザにしっかりと括りつけられているサイとタマシダリ。
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そして家の一番頂上に置かれる飾り、カンピュー(ピントとも呼ばれる)の設置。
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なぜ、こんな髷のようなものを作るのかはよく分からないが、魔除けの意味もあるのかな。

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最後は長い竹などを使って屋根の掃除。
カヤを束ねていたミナや、落ちてバラになったカヤ、カヤのフクチ(カヤを刈った時に一緒に付いてくる去年のカヤなど古くなったカヤのカス)を滑らせて落とす。

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一方、下では、足場の撤去が終わった面から屋根の雨垂れを切り揃えている。

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新盛家、ただ今散髪中。

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午前11時。東を向いて、イリヤの上でニンガイ。
この時、人もニンガイの酒、マース、ウサイ(ご馳走)も全てこの家の正面である南から上がる。

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家主代わりで公民館長が清めのマースを撒いた。
本来は餅や金を撒くものらしいが、あまりの忙しさにもしかすると忘れた?

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屋根から下りてきた酒とウサイを棟梁から授けられる。
喜びの一時。

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薄いところで50cm。中間部分の厚いところでは1m。もとのものより断然分厚いという。
それにしても見事だ!!

さあ、夕方から落成祝い(ヤータカビ)だ。
今から家周りのお掃除。
まだまだ忙しいぞ!!!!

カヤ葺き作業2日目

新盛家住宅について補足。

11月27日の記事でこの建物が最低築140年を超える、あるいは300年を超えるかもしれない建造物であるということは記した。
また沖縄県指定有形文化財であり、県内の家屋では、わずか3軒だけがこの指定を受けており、残り2軒は赤瓦。
新盛家が文化財の中では唯一の茅葺き家屋となる。
そしてここが大事なのだが、新盛家住宅がたとえ、140年前の築であったとしても、それでも県内最古の木造住宅であるということ。高温多湿な沖縄の環境で、木造住宅が長持ちしないのは、我家を改装した際に見たシロアリ被害での十分に想像できる。
が、この家屋は未だ新しい。そこには今では失われた技が詰まっている。

2日目が始まった。

今日は人手が足りないだろうということで、先にどんどんカヤを運び込んでおく。
幸いにして雨はなく、風も大人しい。昨日よりはるかにいい天気だ。
昨晩の養生のブルーシートを外すと、一晩ブルーシートで抑えられた屋根のカヤは良い具合に整っていた。
2日目作業開始

今日は、人手が少ないが、その分各自の役割がはっきりしていていい。
動かないでいる人はいない。屋根を葺く組は二組しかないのだから、ジーマーリャーばかり多くてもしょうがない。
昨日はちょっと多すぎた。今日は僕は足場の上で下からカヤを受け取り、屋根の上にそのカヤを投げる役目。

屋根の上でカヤを葺く人と、締める人の動きを並べてみた。
ネガヤを敷く
ⅰ ネガヤ(上向きのカヤ)を敷き詰め・・・

パニガヤをかぶせる
ⅱ パニガヤ(下向きのカヤ)を被せる。

①イデヨーリ
①締める人間は葺かれたカヤの上にキブクを置き、「イデョーリ」の掛け声を出す。
オジイの話ではこの掛け声にもゆったりしたリズム、下の人間に対する優しさが必要だとか。

②ズブ
②それを聞いた屋根下の人間が、ここぞという場所に「針」を刺して、外まで貫通させる。
もし、あまりよくない場所に出た場合、「モトイ!」と声をかけ、やり直させる。

③掴んでミナ
③針を押さえ、穴に紐を通す。

④トオ
④「トウ!」の掛け声。

⑤引っ込む
⑤トウの合図を聞いた下の人間が、針を引き抜く。

⑥待つ
⑥上は待ち時間。
下は垂木をはさんで反対側の野地竹の隙間から針を刺す。

⑦再びズブ
⑦紐の通ったままの針が上まで再び貫通して出てくる。
この時、注意しなければ、顔や目を刺されかねない。余所見はできない。
⑧ミナを外してトオ
⑧すばやく針の穴から紐を引き抜き、「トウ!」の掛け声。
下の人間は針を引き抜く。
そしてとなりの垂木へと移動。刺すべき場所を決めて次の「イデョーリ!」の合図を待つ。

⑨縛る
⑨下から通ってきた紐をキーブクに巻き結び。

⑩縛る2
⑩本結び

⑪足指ではさんで
⑪足指ではさみ、

⑫引っ張る
⑫小さな棒切れを使って、しっかり締める。
これで完成。必要な部分で紐を切りながら、次の「イデョーリ!」の合図を出す。

今度はチヌファ(角周り)の作り方を連写してみた。
1チヌに1段高くカヤを積む
①チヌと呼ばれる棟の部分に他よりも一段高く盛り上がるようにカヤを積む。

2均す
②積んだカヤが均等になるように均す。

3「キーブク」
③「キーブク!」
下にいるジーマーリャにキブクを上げろと言っている。
ここは角なので、弾力性があるアブチャンが好まれる。

4キーブクを刺す
④キーブクの根元をカヤの下、垂木や竹の間に差し込み固定する。
この為に、キーブクの先端は削って尖らせてある。

5しっかり刺して
⑤しっかり突き刺し・・・

6体重を乗せ
⑥キーブクに体重を乗せていく。

7曲げる
⑦体重を使ってキーブクを角に沿って曲げる。

8膝で抑えながら位置調整
⑧膝で抑えながら、キブクの先端側が入る場所を確認、位置調整。
9先を削り
⑨差し込みやすいようにキブクの先端側を削る。

10反対側の下地のキブクなどの下に差し込む
⑩反対側の下地の隙間などにキブクの先端を差し込む。

11イデョーリ
⑪締める人間が声を出す。「イデョーリ!」

12ブス
⑫針に紐を通し、他同様に括って締め付けていく。

だいぶ進んできた。
今日でなんとか終わるかなぁ・・・。
カメラマン
右側の電柱の上で変な格好をしているのが横塚カメラマン。

ちょっとだけ休憩
ちょっとだけ休憩。
休憩も屋根の上。野地竹だけの時よりはカヤによる厚みがあるので、休みやすい。
休憩
一旦はしごを使って上に上がったら、今度はなかなか下りることが許されない。
できるだけ葺き終わった屋根に負担をかけないようにする為だ。
はしご無しでどうしても昇り降りしなければならない場合はチヌ(角)からと言われている。

もう少しが遠い
あと、もう少しというところまで来ているのだが、屋根の幅も狭くなり、二組、お互いにどうしても動作が干渉してしまう。ここからなかなか作業が進まない。
下から竹竿を屋根の上まで貫く「針」役の人は、天井裏に仰向けに寝転がっての大変な作業だ。

修正作業
同時に体重の軽い人が屋根のカヤが薄い場所などにカヤ束を挿したりして補修。

投光機
ついに投光機に灯りが点った。
曇り空なので分かりにくいがいつの間にか日没だ。

日暮れ後の作業
あと少し。最後まで進めたいが、暗いと危険が多くなる為、今日はここまで。
さあ、明日は夕方からヤタカビのお祝い。
当然、午前中。できればもっと早い時間に仕上げなければならない。
いよいよだ。

新盛家茅葺き作業一日目


さて、いよいよ始まったカヤ葺き作業。
今日は公民館のムラングトゥとしてこの作業が行われる。
つまり出れる人だけが出るものではなく、できるだけ仕事も休みをとって、参加すべきものだ。
とはいえ、もともとが日曜日。やはり昨日までとは違って参加者も多い。
あいにくの雨で(本来は茅葺きは晴れた日に行うべき)あったが、後日程は組めないとの判断から決行することとなった。青年は7時に集合し、公民館からカヤの運び出し。
カヤを出来るだけ濡らさないように道路にテントをはって、そこにパレットを敷き、上にどんどんカヤを積んだ。

葺き始め
カヤ葺きは6名一組で行われ、今回は二組作られた。
始めは家の角(チヌ)から行われる。
一番最初だけはカヤを束ねたミナ(同じカヤで出来た縄)を外さずに、根っこを下向けにして積んでいく。
そしてそれをキーブクと呼ばれる細身の木の棒で押さえ、縄で締めていく。
これでスタート地点が完成。
ここから上から見て反時計周りに作業が進んでいく。因みに写真は僕がメンバーに配置された南西角。
もう一組は北東角からスタートする。
雨だれの押さえ
最初の一プク(幅?)目は雨垂れとなる部分。
出来るだけ軒から出る長さを均等にする目的で、敷き詰められたカヤに対し直角になるように足をつけた板で支えて行く。上の写真の下部分に見えるのがそれ。
支える人間はこれを徐々に進行方向に移動し、カヤを葺く人は、これにカヤの端っこが合うように敷き詰めていく。
雨だれの押さえ2
真横から見るとこんな感じ。
手前の足が写っている人がカヤを葺く人。奥が締める人。屋根の下が針を出し入れする人。
左の手が、板を支える人。
本来の茅葺きは足場を作らないでやったが、今日はこの屋根の傾斜が法定角度を超える為、足場が必要となった。
この足場が移動の邪魔をし、板の取り回しが非常に面倒臭かった。
ネガヤパニガヤ
カヤの葺き方は2重構造。
まず底となる部分にカヤを上向けに敷き詰める。
これをバダガヤ(内側のカヤ)と呼ぶが、このように上向きに敷いたカヤのことをネガヤ(根カヤor寝ガヤ?)とも言う。そしてその上に表となるカヤを下向けに積む。これをパニガヤ(羽ガヤ)と呼んでいる。
屋根の表にカヤを下向けに積む意味は雨の流れをよくする為らしい。
上の3名
屋根上メンバー。
カヤ束を下から受け取り、解く人(左)。カヤを紐(ミナ)で締めていく人(奥)。そしてカヤを葺く人(手前)。最初はゆっくりだが、途中から葺く人はどんどん先行して行く。(下写真)
カヤ並べ

針使う人
「針」と呼ばれる先の尖った竹を下から屋根に突き刺し、カヤの上に紐を出し入れする下の人。
上との連携が大事になる。
ジーマーリャ
カヤを運んだり、上に投げたり、あるいは下の支持に従って色々な道具、材料を準備するジーマーリャーのメンバー。上に上がらない人間はほとんど全てこのジーマーリャーとなるが、僕らのようにその組専属で用事をこなす人間も必要となる。
カヤ縛り方上
キーブクでカヤを押さえ、それをぎゅっと締めた紐。
写真はちょうどキーブクの接続部分。2本一緒に締め込んでいる。
キーブクには側面に締め込む硬いものとして「ダシカ(シマミサオノキ)」「ガーキ(リュウキュウガキ)」があり、角を回す際に使われる「アブチャン(モクタチバナ)」の3種類があった。
カヤ締め方下
屋根の下側。
紐は垂木を回すようにかかっている。
一番下が垂木。その上の野地竹、そしてネガヤ、パニガヤをサンドし、一番上のキーブクを紐で縛っている。
葺いた後、締めた後
これは2フク目。
チヌ(角)を境に右は紐で締められた後。
左は締める前で、カヤが葺かれたばかりの状態。
前の列(一プク目)のキーボクが見えないようにカヤを敷き詰めて覆っている。
真ん中の二人は、まだ左側の列が終わっていないのだが、先にチヌファと呼ばれる部分を作っている。
棟の部分はこのように先行し、盛り上げて作らないと、どうしても軒に平行

今日の茅葺き替え準備作業。

朝、僕は参加できなかったのだが、いつものメンバーで竹を切りに行っていたようだ。
今日切った竹はイリヤー(?)と呼ばれる屋根の天辺のカヤを抑える為に使うものと、カヤの間に縄を通して突き刺す為に使う下写真のもの。名前は通し棒とか、「ハリ(針)」とか。(昨日12月9日の「おまけ」参照)。
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竹筒を貫く穴を空けるのではなく、こういう風に斜め切りしたものに穴を空ければ、紐の出し入れが容易になる。
また、より鋭くするために断面には鉋をかけて削ってある。

昼からは明日の茅葺き作業で忘れがちな、最後の部分の準備。
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同じ太さのカヤ束をきつく縛り直し、根元を揃えて切っている。
この揃えた束が20束一組で2組。(束数自体は適当)
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これが屋根の天辺、カンプの人から見える端に積まれるもの。

そして別で同じ太さの束を2つ用意し、このように先端と先端を合わせて握る。
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それを同じくもっと細いカヤの束で縛って2つの束を繋いでいく。
9箇所で縛ったカヤの余った部分はいい長さでカット。
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これも2本。これをサイという。
サイとは「サイマー(海老)」から来ているらしい。
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先ほどの根元を揃えたカヤの束にあわせると・・・・
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ちょうどピッタリ!

これの上に今日切った竹を並べ、マーニのフガラ(黒い繊維)で綯った縄で縛っていくらしい。
できれば本物の作業自体を見たいが、ジーマーリャーとして下にいる僕がこの最終工程を見れることは、おそらくないだろう。

さあ、いよいよ。明日が茅葺きだ。
天気は雨。気温も低いので寒そうだ。

フクセ最後のお遊戯会

今日は長女フクの保育所最後のお遊戯会でした。
ママっ子の甘えん坊だったフクも、保育所の年長さんになり、家でも色んなことができるようになりました。
それだけで親は嬉しい。
さらに、このお遊戯会で彼女が頑張っている姿を見られるならば、もっと嬉しい。
しかし、いつも飄々としているフク。
今回彼女に与えられている課題は多く、簡単ではない。ホントに大丈夫なのか?と心配するのですが、全然本人は気にしていないようにみえるのが、気をもむところ。
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去年から2度目の合奏、ピアニカで上手にメロディーを奏でました。
ナイス!1個目。
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スイートプリキュアのダンス。
僕に似て、頭で思ったように体が動かないタイプのフク。
でも頑張って可愛く踊れました。
こんな可愛い衣装を作ってくれた先生たちにも感謝。
ナイス!2個目。

写真はないけど、お話の暗読にも挑戦しました。
最初に選んでいた本が「これはフクセには簡単すぎる」と先生に却下され、選んだのは断然難しい「よるくま」。
本当は僕が毎晩、特訓につきあってあげられれば良かったのだけど・・・
今回は毎日遅くまで公民館活動。全然手伝ってあげられなかった。
ちゃんと付き合ってあげたのは前日と当日の朝だけ。しかも前日はうろ覚え・・・・。
緊張で全く口が動かなくなるんじゃないか、覚えきれないていないので恥をかいてしまうんじゃないかと一番心配していました。
それでも、本番に強い西表のこども。
話しの流れをつかみ、1箇所程度抜けたものの、しっかり感情も込めて読めました。
話し終わった後、思わずフクセに向けてガッツポーズの僕。
ナイス!3つ目です。

ダンスに合わせて縄跳びや跳び箱、あやとりなどをする演目も頑張っていましたので、ナイス!4つ目。

勿論フクセ以外のこどもたちも頑張っていました。
これなんか可愛かったなあ。「珍念さん」
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そして、本日のお遊戯会のメイン。
「節」
言わずと知れた西表島最大の行事で国の伝統無形文化財。それをこども達なりに再現。
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サアサアの掛け声でこども旗頭の登場。
順序は違うけれども、男の子たちは村の芸能である「狂言(キョンゲン)」
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棒術
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それぞれ、子供らしい思いっきりぶりで立派に演じました。

そしてフクの最後の演目。
祖納の女性のほとんどが踊れる村の大事な踊りの一つ。
「まるま盆山節」です。
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小さな白鷺が2羽、海で舞っています。
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相変わらず飄々としていますが、よく覚えたものです。
立派!!
大きなナイス5つ目!

思わず、出待ちして記念撮影。
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とっても可愛かったなあ。
今日は良く頑張りました。

こんなに飄々としているようで、本人はとっても緊張していたのでしょう。
僕が公民館でカヤ葺き替えの準備を少し手伝ってから家に戻ったら、ぐっすりお昼寝中でした。
たっぷり褒めてあげたのですが、当のフクセ、
『こんなの当たり前よ。』とそんな感じです。(笑)