月別アーカイブ: 2011年10月

カヤックフィッシング2日目。

さて、今日は朝まずめを狙おうということで早朝出発。
7時には海に出た。
素晴らしい朝焼けと凪ぎの中、釣り始める。
が、アタリがない。
そのうちに風も波も出てきた。
時化る前に、とアカジンポイントに移動。
そこで、僕の竿にガツンとな。
暴れる魚を押さえ込むように力比べして浮いてきたのが、昨日嘉藤さんが釣ったのと同じサイズぐらいのアカジン!
が、水面に顔を出させてさあ、タモで取り込もうとしたところで、痛恨のリリース・・・・
写真もない。
風がドンドン強くなるので、そこは諦めて風裏へとカヤックを走らせる。

そして・・・
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昨日は一人ボウズの清水さん、嬉しいタマンをヒット。
ちなみに今日の清水さん、前日のあまりの釣れなさに、竿は嘉藤さんから借り、ルアーは僕の鯛ラバを借りる。リールも今日の朝急遽、僕が譲ってあげた新品のベイトリール。ラインも新品のPE1号を巻いてあげた。
よかったねえ。
この満面の笑み。

さあ、またしばらく釣れない時間・・・
が、
来ました。僕の竿に。
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竿がすごい角度で海底に突っ込んでいきます。
巻いてはラインを出され、巻いてはまたも出され・・・
すごいファイト。
重たい、重たい・・・
ふう!
疲れる!
この素晴らしいファイトと粘り。これはきっとガーラだろう!と思っていたら、海面下に赤い姿が・・・。
まさか!アカジン!?
と喜んだのもつかの間。
イヤ、違うぞ。
なんだこれ?
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アカナー(バラフエダイ)だ!!
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あっちゃあ・・・毒魚ですか・・・。
でも、とりあえず持って帰る。
アカナーはシガテラ毒で有名な魚。全部が全部ではないが、神経毒を持っていて、中毒すると水に触るだけでビリビリ手が痺れたりするそうな。
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どでかいね!
安心して食えないだけにちょっと複雑な記念撮影。
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村の先輩Tにいなら喜んでもらってくれるというので、Tにいのところへ。
見せると大喜び。
「これだけ太ってたら、当たらん!美味いさあ」
早速さばき始めるニイニイ。
「皮の下のこの脂、これは絶対大丈夫!」
そこへおじいたちがわらわら集まってきた。
「これは美味いぞ!」「いや、危ない!」
「いや、刺身では絶対当たらん!舌に乗せたらすぐ分かる!」
「煮付けは美味いけど、本当に危ないのよなあ・・・」etc
人それぞれ反応が違うのも面白い。
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気付くと、大皿、醤油にシーカーサーなどをそれぞれ持ち寄り、何時の間にやら宴会態勢。
意を決して、僕らもご相伴に預かる。
刺身は・・・・
白く、脂の乗った癖のない味の中、甘さと後味の爽やかさが光る。
美味い!美味い!
うん、舌にピリッとはしない。
きっと大丈夫!
だはず・・・・。

毒魚食っちゃったwww

ガイドの休日。カヤックフィッシング

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北海道から僕のカヤックのお師匠の一人、嘉藤さんが遊びに来てくれた。
ようやく海に出れる天気になったので、友人ガイドの清水さんを誘い、今日はカヤックフィッシング。
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今日は本当にウミガメが多い。僕らが海に漂い動きがない分、警戒心なくすぐそばまで寄ってくる。
ウミガメが多いと魚が釣れないというが、果たして・・・
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いえいえ。
カヤックトローリングでニジョウサバを釣り、
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70mの深場で良型ユカタハタ。
最後は、
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40mほどの場所でマダラハタ。
でも、今日はもっとすごいのがゲストの嘉藤さんの竿にヒット!!
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清水さんが嘉藤さんのカヤックをサポートして上がったのが・・・
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出た!沖縄最高級魚「アカジン」!
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いやあ、すげえ!
潮が下げる時間を狙って釣った、その目論見大成功。
わずか2時間半の釣果がこれ。
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赤青黄色の信号機のようなシーカヤックを後ろにちょっと嬉しい記念撮影。
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左から
ジーナー(ゴマモンガラ)、マダラハタ、ニジョウサバ、アカジン、ユカタハタ、ナガジューミーバイ、アカハタ。
一匹も同じものを釣らない完璧な五目釣り。
早速、3人でさばく。
今日はガイド仲間ぱいしぃずの近さんのお宅にお邪魔し、厨房を借りて晩餐の準備。
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すごいねえ!
上から、ニジョウサバ唐揚げ(つまみ食いにより半分しかない)、左へマダラハタ刺身、ハタ類のガーリックソテー、アカジン刺身、アカジンカルパッチョ、ハタ類の皮の湯引き。
写ってないけど、アカハタ塩焼き、ジーナーの薄造り、ジーナーの味噌汁。
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そしてハタ類のアラ炊き
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「アカジン、アカジン!」
と全員で鍋をつついて、アカジンのアラを探す競争になったこの美味さ。
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いや、ご馳走様でした。
西表島の海の幸に感謝。
そして近さん、快くご自宅をお貸しいただき、ありがとうございました。

さて、明日も頑張るぞ!と。

節ユークイ挙行

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さあ、いよいよ世乞いの日である。
一年に一度の大事な伝統行事の日。
午前中の作業でフナモトノゴザ(前泊海岸の世乞い舞台)を完成。
男子芸人、婦人、などがスリズ(公民館)に集まり、儀式が始まった。
役職にマース(塩)、チカラグシ(お神酒)が授けられ、今日の儀式の成功と無事を祈る。
そして、まずはガヤ頭(一番旗頭)を先頭に、男子芸人が浜に向かって出発。
スリズでミルクの誕生を祝った後、シバカキ(二番旗頭)に続いてミルク様、そしてミルクの供の女性たちが行列になって進む。
最後は竜の頭に薙刀をかたどった三番旗の後に全身黒づくめのフダチミと女性のアンガー行列の順で浜に向かった。
僕は最も重い二番旗につき、ずっと旗頭の先頭を担ぐ役目。
肩にずっしり食い込む頭の重さは30キロ以上。
後ろを歩くミルク行列はゆっくりなので、肩に担ぐ時間はひたすらに長い。
あっという間に汗びっしょりに。
全員が浜に到着し、船浮かべの儀式、そして男子船子によるペヨーシ(ヤフヌティ)が終わった後、ミルクや女性芸人、そして役職者はサンシキに上がる。
そこからは厳かながら、儀式はどんどん進んでいく。

う~ん、今回は節のことを一生懸命伝えようと思っていたのだが、なんというか、言葉にするのも難しい。
あとは写真でごらん下さい。

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ミルクのトゥリムチ。
ミルク節に合わせて島に世を漕ぎ寄せるような、または島に素晴らしい風を送るような動きで踊るミルク様。
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オモロ言葉によるキョンゲン(狂言)に続き、男子芸人による棒の奉納。
保育所の児童から40代半ばぐらいまでの男全員が気合ののった棒術を披露する。
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サンシキでの奉納舞踊。
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婦人アンガー。
巻き踊り。
黒い衣装のフダチミが独特な雰囲気を醸し出す。

そして船漕ぎ。
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船漕ぎ祈願歌を歌いながら沖に出る2艘。
ちなみに僕は赤の後ろから3番目。
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儀式で1周漕いだ後、長い距離をどちらが神様を乗せて帰るかを競う本番が始まる。
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戻ってきた2艘。
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赤の完敗でした。
力及ばず・・・というか反省点が沢山・・・・。
悔しい、悔しい・・・・
あまり何も語りたくない・・・・

その後は男子アンガーに続き、獅子舞。
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西表のシーシーは毛長シーシー。
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真ん中やや左。
シーシーに噛まれてビビリまくる次女サオカ。

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入ってきた順番での退場。来た時とは別の道を歩いて帰る。

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スリズで旗頭をもうらす(躍らせる)旗手。
旗頭は島の誇りであり、象徴。これを持つことは、島を支えることに等しいという意味深いものだ。

さあ、色々あった今年の節・・・・
島のねーねーに言われたのは、反省しなくてもいい。
そういうものじゃない。
分かりなさい。知りなさい。
そういうことだった。
深い・・・・。深くて重い。

明日もまだ節は続く。

トゥシヌユーの清め

さて、サンシキでのブガリノーシが終わったあと、家に帰り、こどもたちを風呂に入れる。
そして彼女たちの夕食が済むのを待って、ようやく家内での清めの行事を始めた。
まずは家の玄関から昼間取ったザラングー(珊瑚片)を外に向けて撒く。その次に少し内側にも撒く。
「悪いものは出て行け!いいものは少し入ってこい!」
こんなことを叫びながら娘二人は嬉しそう。
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続けて家の屋根にも放り投げる。
トタン屋根なのでバラバラとかなり派手な音がする。
そして門のところにこのザラングーを一列に並べて結界を作成。
これで悪いものは入ってこない。

今度は家の玄関、車、カヤックのトレーラー、仕事道具の倉庫、お風呂場の蛇口、トイレ、台所の蛇口などに、シチカッツアーを巻き付けていく。
大事なものにこうして飾るのは、注連縄のようだ。
最後は家で一番大事な中柱にも巻き付けてお祈り。
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一年の無病息災を願う。
いやいや忙しい。
僕は清めが終わったらすぐ、公民館へ走った。
8時からはウブシクミ。
本番前、最後の大リハーサル。
明日の行事で行われる通りの順番で進められる。
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今年は僕は西表小中学校の校長先生と棒を打つ。
初めての先生にはなかなか大変だっただろうが、ようやく型ができてきた。

ウブシクミが終わり、いよいよ船子の発表。
ドキドキ・・・・
厳かに裏を向けられたホワイトボードには・・・・

名前があった。

去年に引き続き2年連続でメンバーに選ばれた。
8年間で3度目だ。
正直言って、白浜の海神祭で選抜メンバーに選ばれるよりはるかに嬉しい。
節はこの村にとって一番の大事な行事。
そこで体重というハンデがある僕が船子に選ばれるということは、祖納の「力」と認識してもらえたこと。
これを嬉しく思う。
こんなに嬉しい気持ちは他の誰にも分かるまい。
よし、明日は一生懸命、そして美しく漕ぎきって、いっぱい来年一年のユー「世」を乗せて帰ってこよう。

今日は明日の作業開始6時に備え、泡盛は水割り2杯のみ飲んで帰ってきた。
そして風呂で自分自身の清め。

どうですか!清清しいでしょう?!
siyouzensiyougo

節祭始まる。トゥシヌユー。

さて、わが西表島最大の伝統行事である、節祭が今日から3日間にわたって行われる。
今日は大晦日にあたる歳の夜(トゥシヌユ)。
夕方には各家庭で一年の清めを行われるが、日中は明日行われる世乞い(ユークイ)神事の為の準備に島(ここでは祖納村を指す)の人間総出で動く。勿論、観光業に従事する僕も今日から3日間は休みだ。
と思えば、昨日の酒もスイスイ入る。飲んで公民館を後にしたのは1時半だった。
早朝、ややきつい身体を無理やり覚まして、作業に参加。
今回は毎年来てくれている明治学院大の生徒さんの参加協力がなかったので、準備はとても心配されたのだが、その分、オジイやオバアががんばって積極的に参加してくれた。
つねにないこじんまりした人数ながら、いつも見慣れたオジイオバアの頑張りっぷりにこちらも感銘を受ける。一体感はバッチリ。全ての準備がテキパキ進んでいく。
なんだか嬉しい作業だった。

個人としては、お昼休憩の時間に急いでシチカッツァと呼ばれる蔓性羊歯「イリオモテシャミセンヅル」を採りに行き、浜の渚で潮に洗われた珊瑚のカケラ「ザラングー」をバケツにいっぱい集める。
夕方の清めとお祈りに欠かせないものだ。

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さて、全体の作業は当初予定された5時よりも随分早く3時半には済んでしまった。これが島の底力だ。
あとはやっぱり作業の後には欠かせない「ボーリノーシ」。
僕らが一生懸命作ったサンシキ(桟敷)と呼ばれる舞台の上で、ビールを飲みながら婦人が準備したご馳走を囲む。うん、今年もいい出来。美味しい。
明日の早朝にはこのサンシキに茣蓙などを敷き、ミルク様を迎える準備が残っている。
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下の浜では、明日の儀式において最も大事な船漕ぎ(フナクイ)に使われる船の清めの儀式が行われていた。
公民館長、節総責任、船頭、仮船頭、前乗り、そして大工が、米、塩、酒で2艘の船を清めていく。
さあ、いよいよ祭りが盛り上がってきた。
ドキドキワクワクして、今もPCに向かいながら貧乏揺すり。

さて、この後は採ってきたシチカッツアとザラングーを使って家の清め。
そして最後のリハーサル「ウブシクミ」(大仕込)が公民館で行われる。
そしてその後には、いよいよ明日の船漕ぎのメンバーが発表される。
いつも緊張する時間だ。

続きはまた。

もうすぐ節か~

2日に子供の運動会でリレーに出場100m全力疾走して以来、筋肉痛が取れる暇もないまま、4日から夜は国の重要無形文化財である節祭の稽古。
歌の稽古に棒術の練習、40キロの旗頭を上げて歩く練習、船を漕ぐ練習、祭の道具作りなどなどで毎日午前様。さらにありがたいことに仕事も連日。
なんだかとっても体がパンパン。
36にしてこんなに体を動かすような生活になるとは、もっと体が動いた頃には想像もしていなかった。さ~て、今から練習。終わったら夜釣りに行こう。明日も仕事だけど。