月別アーカイブ: 2009年3月

男の出荷式

今日は祖納公民館の総会。ツアーは休業。
さてさて朝9時からの総会は11時過ぎににお昼休憩に。
この昼休みを利用して行われたイベントは・・・・
西表島郵便局局長さんの退官慰労感謝の集い。35年、郵便局を勤め上げられ、最後は地元西表島郵便局の局長としてキャリアを終えられた大先輩の最後の仕事を地域のみんなで見送ります。
この祖納に郵便局があり、そしていつでもお金を出し入れでき、荷物を送れることことで、この地域の車を持たない大多数の高齢者はどれだけ助かったことでしょうか。そしていつでも笑顔で挨拶してくださる局長に、気付かないうちにどれだけ少し明るくさせられたことでしょうか。
西表ではパインマンゴーの出荷が忙しくなる頃、「パイン出荷式」なるイベントが郵便局で行われますが、今日は名付けて「男の出荷式」。
出荷式
集まった住民から一人づつ花束を渡される局長。奥様もかけつけ、最後には奥様にも花束が。
「集まってくださった皆さまには大変失礼で申し上げにくいですけれども、私が35年頑張って勤め上げてこられたのは、妻のおかげです。ありがとう!」
この局長の言葉に僕もじんと来てしまいました。
そして局長は勤めを終えて、奥様の元へ出荷されていきました。
出荷式2

島の結婚式

島の手作り結婚式はすごい。特にわが西表青年会が作る披露宴はとんでもないと思う。島には冠婚葬祭関係業者はない。なので、適齢期を迎えた青年の結婚式は地域青年が自らの手で作り、お祝いする。
披露宴会場外観

場所は西表校体育館。玄関両端に並ぶのは祖納、干立両部落の村の象徴「旗頭」のレプリカ。本物は本当に重要な島の行事でしかお目にかかれないが、こちらは子供旗頭で青年自身の手による製作。左はこの結婚式に合わせ、製作された祖納のナギナタ頭。
披露宴会場ひな壇
金屏風が生えるひな壇。右の星型のキャンドルも左のウエディングケーキもそして左奥に見える松竹に鶴と亀の見事な装飾、ひな壇を彩る花々、全て青年の手によるもの。このあたりは、青年会の中でも結婚式実行委員による力作。
披露宴会場新郎新婦退場口
お色直しに新郎新婦が退場する場所には巨大な星型アーチが。マーニと呼ばれるヤシの葉で編まれている。青年の中でもこの巨大な星の製作を知っている人はほとんどいなかった。たった一人の手によるもの。すごいサプライズ。
披露宴会場
なんと350名が入れる会場。この大きなテーブルもよくある小さな会議用テーブルに天板を取り付けるなど工夫をこらして10名掛けにしたもの。

会場もすごいが、内容もすごい。
特にメインイベント。新郎新婦、お色直し後の再入場。
新郎、新婦を紹介する寸劇の後、暗転。幕が閉じて、50秒後に再び開けば、そこにはさっきまでなかった筈の車が・・・。
新郎新婦お色直し再入場
ここは体育館のステージの上。どうやって入れたの・・・?
模型じゃない・・・?
ざわつく会場。
新郎新婦お色直し再入場2
チカッチカッとライトが点いて、「あっ!本物?」
新郎新婦お色直し再入場3
ステージの上でエンジンもかかっていないのに、車はゆっくりと見事に回転。運転席から降りてきたのは運送会社を営む新郎だ!
新郎新婦お色直し再入場4
後ろに回ってハッチバックを開けた途端、天井からドライアイスのスモークが・・・
みんなが固唾を飲んで見守る。
新郎新婦お色直し再入場6
そしてその中から新郎が新婦を伴って現れた!!
拍手喝采のイリュージョンタイム。
こんなことが出来るのは日本広しと言えども西表青年会だけでしょう。
すごいなあ・・・って我ながら思います。
とにかく、おめでとう!
2人の門出に乾杯!

ある意味強制的な芋植え

芋植えした
このへんに芋でも植えようかなと思って・・・
そうおばあに話したのはいつだったか。
まだ畑の根っこ取りも全然終わっていないのに、隣のおばあがいきなり、紫芋の蔓を切って持ってきた。
芋の蔓はそのままではそう持たないだろう。それは勿体ない。
しょうがないので、芋畑にしようと思っていた場所を急遽集中的に掘り返して畑を完成させる。掘り返していたら、以前妻が捨てた芋が半野生化していたのか、小さな紫芋がコロコロ出てきた。きっとここは芋にはいい場所だろう。
芋には畝が必要らしい。畝までおばあの指導のもと、作らされる。そして、今度は蔓を植える作業。色々なこだわりがあるらしく、適当に植えるとすぐ駄目出し。
畑仕事もなかなか大変だ。
だけど、おばあが毎日嬉しそうにうちの畑を覗きに来て、張り切って指導してくれているのを見ると、おばあが元気になるし、まあいっかとも思う。

大事な時間

エンサイの芽が出た
ついに裏の畑からエンサイ(空芯菜)の芽が出た。これで夏場に向けて、ツアー中の食事に入れる野菜はバッチリだ。エンサイはビタミン、タンパク質を非常に多く含み栄養価が高い。しかも、もともと島の気候に合っている。
あとは大きく育つまで待つばかり。
この畑は毎日水遣りするだけでいい。
冬の忘れ物
畑で娘が見つけた落ち葉。去年の冬にでも地面に落ちたのだろうか。綺麗に葉脈をのぞく部分が分解されて、透けている。あんまり綺麗なので本の栞にしなさいと取って置く。
畑は遊び場
仕事が終わり、後片付けをしてから日没までの1時間あまり。
この時間、僕ら3人は畑で遊ぶ。
まだまだ掘り終わらないガヤの根をほじくり、土を耕す。
今日の土は少し固かった。乾燥している。
ゴーヤの苗に余分目に水をやろう。
娘はわざわざ、穴にはまって、ゴロゴロ遊ぶ。
僕も自分で振り上げた鍬に付いていた土を頭から被って泥だらけ。
妻だって変わらない。
3名だけの時間がゆっくり流れていきました。

アーサ採るには潮高すぎ

アーサ採り
今日は久々の休みでもあるし、この先のツアー予定を見ると今日しか休みはなかった。なんだか、この3月は暇そうだと思っていたら、非常に忙しそうになってきた。今日も、本当は夕方5時からサンセットツアーが入っているので、完全な休みとまでは言えない。
ゆっくりしよう!そう思っていたら、隣のオバアが窓から妻に訊ねているのが聞こえた。
「今日、行く?」「え、どこに?」「アーサ採りに」
しまった、おばあ、やっぱり覚えていた。先日、アーサ採りに行くなら、今日しかないよ、ということを話したのは僕だ。その時は、ここまで仕事が忙しくなるとも想像していなかった。でも約束は約束。僕が出て行って答える。
「う~ん、おばあ、今日、夕方から仕事だから、行くんなら昼前に出発して、向こうでお昼食べて、2時前には帰ってくるみたいな感じになるよ」
「潮、引かんのじゃない?」「引かん方が採りやすいと違う?おばあ、この間、潮引きすぎてたら採りにくいって言ってなかった?」
「大丈夫かな?」「大丈夫よ。海に入って採ればいいよ」
「そうさね。雨靴は履かんで行くよ」
結局、行くことに。
正直、僕ら家族はもうアーサは十分すぎるぐらい採った。最初に僕が秘密のポイントで金バケツ一杯分、大量に採ってきて、次にはおばあと一緒に家族で採りに行って、バケツに半分ぐらい。この2回でもう一年分はある。
保存は薄い板状に延ばしてサランラップで包み、それを何枚も重ねて冷凍しておく。この葉書大のアーサ板が20枚+佃煮用に「塊」で3ブロック。これだけ冷凍庫にあれば、それなりに嵩張る。
おばあは前回、僕らに2倍近くを大漁していたが、既に近所のおばあ仲間に配給してしまい、もうないらしい。なんとか行きたいという気持ちも分かる。
僕らが準備をし始める頃にはおばあはもう支度を終えて、うちを覗きに来た。きあいじゅうぶんだ。

海に僕らが着いた時、やはり潮はかなり高かった。おばあも少し気持ちがめげたようだったが、頑張って膝まで入って採り始める。
うちの娘は採り始めて10分も立たないうちに水没。ビチョビチョになってしまって早くもやる気なし。妻が集めたアーサの篭に砂つきドロドロアーサをほり込んで叱られている。
アーサ自体は採る気になれば、干潮時と違い、砂の付いていない綺麗な状態のものがゆらゆら漂っているのを指で挟めるから楽だし、大漁できそうだ。
が、いかんせん、水に浸からなければ無理。これに苦労している様子。
僕はアーサが全面に着いた石を海から拾い上げてきては、おばあや妻のいる浅い場所に移してあげるなどしていたので、自分が採るのははかどらない。
結局、みな1時間半ぐらいで諦めてしまった。
前回と較べたらちょっぴりだ。

「今日はドライブが出来て良かった。ありがとう」
家に着いた時、そう僕に感謝の言葉を述べたおばあ。
ごめんね。なんとかもう一回ぐらい採らせてあげるからね。
う~ん、でもいつチャンスがあるかなあ・・・。
この後は、モズクにタケノコ、忙しい忙しい・・・。

高校合格祝い

高校合格祝い
西表校を卒業した3年生3名が全員無事に八重山高校への合格と進学が決まったこの日。夕方から3名の家には地域住民が三々五々集まって、お祝いと激励の宴が催された。
西表では子供の小学校入学と高校合格を大いに祝う。特に高校合格は、島で育った子供たちが、島を離れ、新たな一歩を踏み出すという意味で、より大事なお祝いかも知れない。
僕のお隣の男の子も卒業だ。とても線が細かった小学生時代から、身長も伸び、体格も男らしくなり、そしてリーダーシップと優しさに溢れる素晴らしい青年に育った。西表小学校、中学校は、都会では考えられないぐらい子供を伸び伸びと育てる素晴らしい学校だし、そしてこの地域の人たちの学校への協力、成長を見守る目はまして素晴らしい。
写真は島に伝わる謡「西表口説」を踊る先輩青年と卒業生。扇子がないので団扇とフライパンで。今度はこんな風に酒の場でのセンスを鍛えられていく。
ってまだ高校生か。
頑張れ!みんな!

今日は仲良川(ナーラ)の滝のビデオをアップ


2回目にもなりますと、人間はすぐに上達するもので、今度のビデオは意外に簡単に作れました。
仲良川をカヌーで漕ぎ上がって行くところから、滝へのトレッキング、滝遊び、そして帰りの干潟遊び。雰囲気が伝わりやすい構成です。
この日はとっても水が冷たくて、ガイドも途中奇声をあげています。
ナーラ、美しくていい滝ですよ。

西表島・秘境の滝トレッキング/アーラの滝

動画が使えるブログなので、初動画編集&アップ!
を目指し、動画を編集してみました。14日の映像ですが、18日にしてやっと仕上がる、この作業の遅さ。
なかなか大変な作業ですね。
この日は男3名。果敢に滝に打たれましたが、この滝は冗談のように痛いです。
一番痛いところに30秒以上いますと、頭がフラフラしてグロッキーとなります。
一度当たってみて欲しいですね。

娘がくれた元気のお札

お札
昨日の晩はひどい熱できつかった。
そこへ娘がなにやら言いながら、僕の枕の下に何かを挟み込んだ。
何を言って、何を入れたのか、僕は申し訳ないながらも覚えていなかった。
が、今朝、起きてみて、体がすっきりしているのに驚いた。
なんたる回復力。いいぞ!俺!
そして枕の下に挟まれていた紙切れ2枚に気付く。
「なんだ、これ?」妻が答える。
「うさんごろの本(せなけいこ童話)あるでしょ?あれに出てくる枕の下にお札入れる話、あれの真似して絵描いて、パパの病気が治るようにって言ってたよ」
「ええっ!すごい、なんか嬉しい!」
そこへ娘も起きてきた。
「パパ、病気治った?」
「おお、すごい、このお札のおかげですっかりよくなったよ。これ置いておこうね。パパの宝物にする」
「駄目!これは悪いものを吸い取ってくれたから、後は海に捨てるの!」
「ええ~!?勿体無いよ」「だめ~!後でママと捨てに行く」
だけど、お札はこっそり妻が隙を見て隠しておいてくれた。
僕のコレクションにしよう。
いつか彼女が憎たらしくなった日に、これを見て笑って許せるように。